地鎮祭

先日、地鎮祭を行いました。

ちょうど、その日は冬の中休みか。暖かい日でした。

家を建てる際には、この儀式は不可欠であります。

 

 

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神棚に海のもの、山のものをお供えし、酒と塩で建築地を清めて、建築工事の安全を祈願します。

日本人のふるくからの習慣になるのでしょうか?

 

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四方に朝どりの青竹を立て土地を囲うように荒縄を巻きその荒縄に御幣を付けます。

一つ一つの意味は解りませんが、無事に家が建つことの気休めでしょうか?

日本人は、こういった祈願を大事にする民族なのでしょう。

 

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上の写真は火・水・木・金・土を表すものだそうです。あと足らない月・日は地球の外にある。

すなわちこれは、生命・物体の源と神主は言っておられました。

これを持って土地を歩きますと、土地の汚れているところを教えてくれました。

そこに来るとボーと鳴るんです。不思議でした。

そこには、酒と塩で清めるのです。

ともかく、これで基礎工事が始められるとなります。

僕も棟梁として、建築工事の無事を祈願してきました。

棟上げは、2月の下旬です。

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

みなさんは、いい正月を迎えられましたでしょうか?

私は、年末からこじらせた風邪が、正月にはピークで初詣なんかは、

12日になって行くしまつでした。

今年の、仕事始めは、1月7日からにしたので、6日に子供とスキー場にいきました。

小学校6年の息子が、ボードをしたいというので、すべてレンタルし、リフト券も購入

みんな準備ができて、さあ、というとき息子がすってんコロリン。

顔をゆがめています。近ずいてみると手首の骨が、ずれていました。

リフトに1度も乗ることなく、病院直行と、なりました。

スキー場で30分、病院で3時間。散々な一日。しかし

彼は、治るともう一度連れて行けだって、懲りない奴であります。

そんなことは、さておき2月の棟上げに向かって刻んでいるのですが、

なかなかの進み具合。順調?

現場は、解体工事が、始まり、来週くらいからは、基礎工事にかかります。

なんだか、追われている感じですが、間に合うように頑張っております。

棟上げ見学してみてください。 追って連絡いたします。

 

 

お礼

 

今年も、今日が、仕事納めとなりました。

今年一年、大変お世話になりました。

今年は、建築業界全般に忙しかったようです。尾上組も同じくです。

年初めの学童保育建設から始まり、新築・リフォーム・水道工事・土木工事。

現在は、年明けの石場建ての刻み中です。

今年は、大変厳しい寒さですが、冬ですから仕方ないですよね。

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2月後半位に棟上げの予定をしております。

その際は、お知らせいたしますので、見学してください。生の躯体を見れば伝統工法の

迫力を実感できると確信しております。

それでは、来年も良い年になりますように。  よいお年を。

 

丸太梁の刻み作業

最近めっきり寒くなってきました。

今年の夏は猛暑で、冬は極寒になりそうです。カメムシ大量発生?

今日なんかは、風がビュウビュウで体の芯まで冷えきっております。

 

仕事の方は、刻み作業に入ったばかりです。 まずは、梁から。

 

手刻み

 

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一番下の写真は、桁にかかるワタリ加工です。

少し腹をすり過ぎで、ボリュームがさみしいです? 仕事のしやすさを考えました。

大工さんと呼ばれるには丸太梁位は、墨付けできないといけませんよね。僕は宮大工ではないので、複雑な組手はわかりませんが、代々受け継いできたこと、以上の事には、チャレンジしているつもりです。

墨付け次第で、出来が、ずいぶんと変わってきますので慎重を余儀なくされます。

大工仕事の中で、僕の一番好きな作業です。

 

予定では、すでに建前まで行っているはずだったのですが、今年は、忙しくさせてもらってずるずると着てしまいました。

今年の建築業界は、全般に忙しくて、材料も職人を不足しております。

平均的に忙しかったら良いのにと思う毎日です。

 

 

工作機械

ボール盤、導入しました。

  本日、前々から欲しかった穴掘り(ホソ穴掘り)機を購入致しました。

  今までは、定番の角のみで仕事をしておりましたが、角のみは、非常に腰に負担がかかり

  つらい思いをしてきましたので、このボール盤を使いこなせるようになると、体も仕事も

  たいへん楽になると思います。

工作機械

スピードアップ

  現在では、製造中止とのことで、在庫のみだそうです。

  それもそのはずで、プレカットすればこういった機械は、必要ないのです。

  需要がなければメーカーの製造はできないのは当然です。

  では、なぜ尾上組は、こんな機械を買うのでしょう?

  それは、やはりプレカットでは、できない仕事ができるからであります。

  
  まだいろいろ欲しい大工道具は、あるんですが、そういった機械は、需要がないため

  どんどんと、製造中止になって困りますが、

  このボール盤とは、長い付き合いになりそうです。

地域振興

産業祭出展

 
 11月2日(土曜日)福崎町主催の産業祭に出展してきました。

 これは、僕が所属する商工会青年部も毎年出展しているので

 両方の掛け持ちとなりました。

 商工会青年部では、イベント企画委員会(もち麦開発委員会)の委員長

 を仰せつかっておりますので、企画・準備と委員の協力を得ながら進めてまいりました。

 出品物は、もち麦らーめんと揚げ餃子、それに秋祭りのカレンダーとなり

 らーめん、餃子共に完売しました。

 
 尾上組も今回で三回目の出店となり、少しずつではありますが、認知度が

 上がってきたように見受けられました。

地域振興

 うちのブースでは、伝統構法建築の小型模型・耐震診断機・地盤調査機などの展示です。

 天気も良く、有意義な一日となりました。

 また来年も出店予定致しております。

自然災害

台風の爪痕

 台風の季節到来で、各地に大きな被害が出ています。

 自然災害なので、誰が悪いわけではないのですが、被害にあわれた方に

 お見舞申し上げます。

 
 尾上組にも、台風被害の修理依頼がありました。

 現場は、山間にある民家で、隣接する山の木が、倒れてきています。

自然

自然災害

 台風による風で大きな木が、折れて屋根に突き刺さっていました。

 幸い雨が、あまりふっていなかったので翌日修理になりましたが土砂降りなら家の中

 は、大変だったでしょう。

 

屋根葺き替え

屋根屋さん

 屋根の修理が、終わりあとは、瓦を屋根やさん待ちです。

 山が近いので、落ち葉で樋が完全に詰まっていましたので、樋の掃除もしてきました。

 樋掃除などは、高所作業なので頻繁にはできないので、困りますが

 家の方は、こういっておりました。

 「 山木のおかげで、涼しく過ごさせてもらってきた。」

 
 自然と共存という事なのでしょうか。

 見方をかえれば、そう受け取れるのかとすごく感心しました。

 

伝統材料

これぞ、焼板

  昨日、播州地域の秋祭りが、盛大に執り行われ、地域の団結をまたもや確認できました。

  全国各地で行われておりますが、お祭りは、やっぱりいいものですね。

  さて、現在外装工事の最中です。

  材料は、焼板です。

伝統技術

伝統材料

変わらぬ形

  現在では、施工率が下がってきているように思いますが、この素材は、色落ちがなく

  非常に長寿命で、表面が焼かれてある(炭になっている)ので、延焼火災にも有効です。

  焼板の元祖であります。焼板もさまざまありますが、その多くは軽く焼いた後に塗装を

  施しているのが多いですが、塗装は、早期にはがれてしまい、塗り直しが必要です。

  その点、この素焼きは、その心配は、ありません。

  しかし、施工初期は、炭が、ぽろぽろと落ち行儀が悪いです。

  伝統を重んじる尾上組でもさすがに苦戦致しております。

古民家再生調査

  先日、県の事業で古民家再生調査に行ってきました。

  今回で二回目となり、前回は、雨漏りなどひどく、あまりいい物件ではなくて再生不可能

  だったのですが、今回の物件は、違っていました。

  築八十年ながら、手入れがいきとおっており、建物自体の材料も大きく、非常に

  立派でありました。

  尾上組は、こういった木造の古い建物の多くは、まだまだ活用できると考え

  安易に解体を、進めたりしておりません。

  つぶしてしまえば、ゴミになり活用できればそれまた資源なり。

  伝統木構造(木)の寿命は、1000年ともいわれ、非常に長寿命です。

  現に、今解体復元されている奈良の薬師寺は、築1300年です。

  確かに適度なメンテナンスは必要ですが、そんな大げさなものではなく

  雨漏り、虫害、湿気対策などです。伝統構法は、構造を表しとしますので

  そういった欠陥も即時に発見することができます。

  近年では、30年サイクルで建て替えする時代ですが、長寿命・骨太・健康

  いいことずくめの伝統構法建築を絶やすことなく継承していきたいと尾上組は、

  日々精進致しております。

  

  

上棟式

  先日、組梁工法(改)の上棟式を、しました。

  前回の組梁(尾上組農業倉庫)より、一回り小さいですが、小さな材で大きな空間が

  できることには、変わりありません。

  コスト面など考えてもこの組梁構法は、有効であります。

  古材活用

古材活用

桧材

巧の技術

  この構法で2回目となりますので、1回目よりずいぶんと建前がスムーズに運び

  一日で棟が上がりました。