黒弁柄で塗り上げた違い棚

弁柄を塗った違い棚

玄関に取り付けていますがどうでしょう。

床も天井も黒に塗りますので棚も黒。今まであまり木材に塗装は勧めておりませんでしたが実際

塗ってみると、いい感じになるもんですね。

自然のままに・・・  をもっとうにやっていますが、自然素材(弁柄)で塗っているので問題ないです。

 

 

 

デザイン壁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楔はアクセントとして、無塗装(タモ)で差し込みました。

この棚は、僕の思いのままにやらせていただきました。 上手くいったと思っています・・・?

せっかく家を直していますのでデザインにも注意しておかなければいけませんよね。

 

 

大壁

 

 

照明はレール付きのスポットライト

これも黒です。

かっこいい選択だったです。

 

 

 

 

自然素材塗り壁

壁はシラス壁(100%自然素材)

照明の当たる面はパターンを付けました。

もう少し深いパターンでもよかったかな。

 

 

 

 

弁柄

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外の桧の腰板にも弁柄。

雨・風が当たるので植物油を混ぜました。防水効果抜群です。

 

伝統の弁柄を塗り直しました。

古民家の木材保護として古くから弁柄が塗られてきました。

とは言いつつも、現在では、めっきり見かけなくなりましたが、

ひょんなことで弁柄の塗り直しの依頼がありました。

僕も、弁柄を手にするのは正直初めてでしたが、顔料の造り方にも、

塗る人によってさまざまで塗るヶ所や色

これといって、決りは無いようで、僕なりの調合でネタを作ってみました。

 

201506041651

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弁柄は、錆を精製したもののようで、

まったくの自然素材です。

それはそうですよね。ずーと昔から塗られて

きた物なのですから。

混ぜる物によっては、水を弾いたり

虫よけになったり、先人たちは、よくこんな

ものを考えたものです。

 

 

 

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201506211146

築80年というとこかな?

玄関廻りで軒が深かったので、激しく傷んでは

なかったですが、塗り直しすることでまた保護

されます。

今回は、外部ということで、植物油を

混ぜました。

せっかくの自然素材(弁柄)ですので混ぜる

のも自然のもので・・・・

当然のこと。

 

 

 

 

この民家は、非常にしっかりした造り(構造)で中をぐるっと見させていただきましたが、僕が目指す

木組みがふんだんに盛り込まれていました。家の方は、あと20年(築100年)もたせたい。

と言っていましたが、500年でもへっちゃらです。  これは、しっかりメンテナンスしてあげれば、

大げさな話ではありません。

 

玄関を入ると、大きな土間があり、おなじみの貫構法が、浮き出た壁。

 

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漆喰に、弁柄を混ぜたそうでした。

築80年とは思わせないな演出で客人をおもてなし。

住人のセンスにあっぱれでした。

見習わなければ・・・・・

 

これをきっかけに、今手がけているリフォームにも弁柄を施しました。

次回、アップ致します。

土壁

籾入り土壁梅雨に入りうっとおしい日々が続いていますが・・・

現場では、土壁がつきました。

この荒壁土は、古材を利用しました。

築80年の屋根瓦の葺き替え工事で瓦の下に敷いていた土です。

現在では、屋根に土を上げる事は少なく桟掛けといって、かわらにチョボが付いていてそのチョボを桟に引っ掛ける構法が支流です。

しかし、この屋根土も捨ててしまえばゴミですが、再度練り直し十分に活用できます。

むしろ、古材の方が、粘りが強く、しっかりしています。

翌日に触ってみてもカチカチでこれなら火災にも大いに活躍するでしょう。

毎度のことですが、籾を入れました。
土壁

土壁

 

籾を入れることで土壁の中に空隙が出来、断熱効果向上を期待しています。

他にも何か良いものがないか模索中ですが・・・

 

 

 

発酵土壁

土は、寝かせていましたので発酵が進み塗り立ては匂いが何とも言えませんでした。

しかし梅雨時期にもかかわらずなんだかすがすがしい空気がただよっています。

このまま、しばらく乾くのを待ちます。

伝統構法石場建て風の家

石場立6月になり梅雨入りですが、今年も暑くなりそうです。

年々暑くなってきていますが日本の場合、その湿気が不快感を呼び込みますね。

ラスベガスでは、40度を軽く超えていますが湿気がないので汗をかかなかったのを良く覚えています。

湿気の多い日本ではやはり木と土の家、土壁が活躍すると思いませんか?

今、進行中の石場建て風の家も土壁準備で竹木舞を麻縄で編んでいます。

ラ週後半には、土をつける段取りになっています。

今度、土壁の効果の実験してみます。  こうご期待

 

伝統構法の棟上げ

5月初旬から、伝統構法石場立風の家建てています。

石場建て

石場建て

伝統構法

釘・金物は使用せず伝統的に木と木を組み合わせ、建て前にはかけや(大きな木槌)で部材を打ち組みこんでいく。

そこに機械的な音はなくコーンコーンと木と木がめり込んでいきます。

この音には魔よけの意味もあるらしく「良いこととだよ」とあるお寺の住職さんに聞いたことがあります。

いまでは、珍しくなったものの、ほんのちょっと前までは、ごく当たり前の風景でした。

年配の方が前を通られますと珍しそうに立ち止まりしばし見とれておられるのを何度か目にし、がぜん力が入ります。

大工仕事の中で建て前は、体力的にも精神的にも一番疲れます。

僕は棟梁として10年近くなりますがそれはいつも変わることはありません。難しい仕事をすればするほどに疲労度

は増していきます。

でも、棟が納まりすべての材料が一つになったときその疲れが自然と消えるそんな感じでしょうか?

毎回、新しいこと(その時、最善と考えたもの)を取り入れ、いかに後世に残すか。

100年後、200年後の大工さんたちが、この家を触る際に恥ずかしくない仕事をしておかなければいけません。

今、「伝統構法を世界遺産へ」の活動が始まりました。日本の技術が見直されようとしています。

薄利多売の時代は終わり、価値あるものを望む。そんな風潮になってきているように感じます。

伝統構法

木組み

伝統構法石場建て

日本の建築に興味のある方の見学を歓迎いたします。

問合せ   TEL  090-2352-5465  四代目 尾上 結希  まで。

淡路夢舞台

だんだんと蒸し暑くなってきました・・・

以前から行きたかった淡路に行ってきました。

僕の見たかったのは、安藤忠雄氏設計の淡路夢舞台の中にある植物園に淡路出身で世界的に活躍されている

左官さんの作品です。

伝統構法 左官

これは、造園家とのコラボだそうですが、土壁の中に植物が存在するモニュメント、独創的な発想に驚きました。

塗り厚もさることながら、壁でありつつも大地をも表現しているように感じました。

伝統技法

ただ平坦に塗るだけでなく土壁で表現し、影などの表情も楽しめます。

民家にもこのような表現が出来ないでしょうか?

左官の技術や知識が溢れていなければ無理でしょうか?

木と土で仕上げる伝統構法建築は大工と左官の融合でありますので大工と同様に左官も技術を高めなければ

日本の建築は衰退してしまうでしょう。

しかし、技術のある左官でも土を触れる需要は少なく技術を持続するのも困難な状況にあります。

土壁断熱からグラスウール(断熱材)などの安価な工業製品に押されているためです。

気候風土に適し健康面・耐久性・耐火性なども土壁が優れています。

ここで、伝統を継承する我々がこの技法を推し進めていかなければという責務にかられました。

ここからは安藤忠雄氏設計の夢舞台です。

安藤忠雄

空間

自然

コンクリート造は否定的だったのですがこの作品を見て、圧倒的な存在感に見とれてしまいました。

さすが、安藤氏。

半端ない存在感ではありますが周りを見れば自然と調和しているんです。

もう一度行って今度は一日散策してみたいです。  

自然の恵み

日本は、資源が少なく、ほぼ輸入に頼っているみたいですね。

しかし、おひさんは、地球に平等に降り注いでくれます。

原発事故以降、自然エネルギーが見直され、太陽光発電は、かなり普及しています。

この前久しぶりにとおった道では、こんなことになっていました。

 

 

 

地形利用

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダムの斜面を利用しています。

確かに考えれば、かなりの有効利用ですね。建物の屋根もそうですが傾斜があり

それが、太陽に向いていれば効率よく太陽の光を受け電力に変換するんです。

 

伝統的な建物には、あまり映らないかもしれませんが、取り入れる方向で考えることは

だいじなことですね。

古き良き伝統構法も時代に合わせ変化していくことも必要と考えています。

でも、このシステムが、役目を終えたときは、考え深いものがあります。

「形あるものすべて壊れる」   確かにそうで太陽光発電システムも同様。

急激に、普及したもので、かなりの空き地が太陽光発電で埋められていっています。

これは少し異常かもしれません。

日本の田園風景に機械的なものが、点々と設置されているから・・・

太陽光の寿命(30年?)の間に解決しないといけない問題はあるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宮楽市楽座

新宮で開催されました楽市楽座に商工会青年部にて参加してきました。

 

 

新宮楽市楽座

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日は、風がきつく午前中は、寒かったです。

出展内容は、青年部で開発致しましたもち麦入りキーマカレーです。

福崎特産のもち麦を、キーマカレーに混ぜ込んだ青年部渾身の一品

でしたが、残念ながら完売には至りませんでした。

もち麦は、コレストロール低下に働きがあり、健康食品としてもいいのですが

いまいち認知度がないのか、立ち寄ってくるお客さんは少なかったです。

隣では、神河町青年部が自然薯のだしとろろをバンバンヒットさせておりました。

午前中での完売で悠々とランチタイム。

福崎町青年部も負けてられないと、呼び込み・試食など思いつく策で懸命に

アピールしましたが・・・・・

敗因は、いろいろあるものの、地元に帰りいつものすし屋で、反省会。

来年に向け、さらなる開発をかけ、リベンジとなりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町家見学

 

まだまだ寒い日が続いていますが、今年の寒気は、ひつこいですね。

 

この前、姫路町家再生塾の見学会に縁あって行ってきました。

当日は、京都で町家を再生している大工さんと左官屋さんも御一緒できることになりました。

京都は、町家再生の本場。かなり工事がでるそうで、経験も豊富で、大きな刺激を受けました。

大工さんは、僕と同世代(30代半ば)でしたが、知識も豊富で、またどこかで一緒できたらいいのに・・

 

網干の古民家で感じた事ですが、やはり伝統建築は、夏向きに造られているなーーという事です。

 

 

欄間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、縁側の欄間なんですが、完全に空いています。

風はもちろん、太陽の光、時には雨もはいってくるでしょうか?

現在の在来工法は高気密住宅で、隙間ひとつ許されませんが、昔は換気などしなくても

空気の入れ替わりは自然に行われていましたね。

でもちょっと、寒いかも? それよりも、彫刻の美しさに見入っていました。

 

 

 

空気抜き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この写真で注目してほしいところは、屋根の一番上のアンテナが乗っているところ。

この下には、炊事場があり、昔は火を起こしてご飯を作っていたのでその煙の抜ける道です。

温い空気は、上昇しますので、自然とその隙間から抜け、換気されます。

そして室内の天井はすすで真っ黒になりますが、防虫効果を発揮します。

出るばかりではなく時には、雪がひらひらと入ってくるそうです。

これを風情と見る、そんな心のゆとりが必要です。

 

やはり、冬には、厳しいでしょうか?

でも、昔の家は、非常によく考えられていて、壁は少なく襖で間仕切られ、襖を外すと

大きなワンルームで、いろんな使い方が出来ます。

また両端の掃出し窓を開けますと生きよい良く風が通り抜け、夏は、快適でしょう。

いろんなことを感じますが、伝統的なものを守りつつ、現代に合わせながら、家を建てていく

そのためには、この様な見学会・勉強会に積極的に参加して、勉強していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土壁プール

荒壁土用のプールを建設中です

土壁プール (2)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土壁は寝かした方が、よいという事で、造ってみました。

前から、考えてはいたんですが、今回、屋根土の古材が手に入ったのをきっかけに

造りました。

エコと言いますか、資源の再利用ですね。

土を入れて水を張ります。それに屋根土はすさが少ないので畳を切って入れろ

と京都の左官さんに教えてもらいましたので、古畳を調達してこようと考えています。

これもまた、エコロジーではありませんか。