桜 桜 桜 入学式には満開か?

桜が咲き乱れております。

一年のうちに、せいぜい一週間

儚く散っていく・・・

同じ桜でも、咲くタイミングはそれぞれで、つぼみ・五分咲き・満開・散り始め

 

 

 

 

個性か?

人間も植物も同じく、多少のずれはある。

しかし、咲かない桜は見当たらない。

いろんな意味で桜の方が立派である・・・

忍耐・行動・美しさ 見習いたい。

そんな一日でした。

土壁プール拡張で発酵土造り中です。

長い間、空になっていた土壁プールを拡張(倍増)し発酵土を製造しています。

以前のプールには一軒分(10㎥)しか入らなかったため深く掘り下げています。

 

 

 

 

 

 

人が、すっぽり入る深さになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完成しました。

あとは、雨水で水を張って、発酵させます。

尾上組が、伝統を後世に受け継いでいくには欠かせない作業です・・・

 

 

 

 

 

家具造りも無垢材使用で大工が手造りしています。

今年は暖冬だと思います。

去年の最低気温が-6°だったけど今年は-2℃止まりです。

もう寒さの峠は越えている模様なので、間違いなさそう。

そういえば、今年は去年に比べて、カメムシが極端に少なかった・・・

 

 

 

家具つくり

 

 

最近、尾上組では、家具つくりも出来るところまでではありますが、製作しています。

複雑なものは家具屋さんにお願いしていますが、棚やカウンター、ダイニングテーブル・水屋

下駄箱に本棚と多岐にわたりますが、可能な限りで手掛けています。

そこで問題になるのは、材料集め。

何度も言うように、無垢材は乾燥養生が必要ですぐに使えませんので、在庫で持っている

必要があります。

ある程度は在庫しているのですが、思いのほか大量に消費します。

幅広の材などは剥ぎ合せなどしながら、本物にこだわります。

 

 

大工の手造り家具

 

 

在庫、入荷。

宍粟産 杉材

幅は300~400㎜で厚みは35㎜です。

ほとんどがグリーン材と言って、伐り倒し直後の生材なので乾燥養生が必要です。

50枚ありますが2軒分くらいかと思います。

 

こんな風に、家具から建具、すべての材を無垢材で造ることで完全健康住宅と胸を張って

言えることが出来るのです。

 

しかしながら、基準法では、24時間換気等と言って尾上組では必要としない設備を設置しない

といけないことに憤りを覚えています。

と言うのも、以前あったのですが、完了検査時に換気設備の確認があるのですが、

検査員さんに尋ねました。

「見ての通り正真正銘の無垢材のみで造られる住宅に24時間換気は必要か?」

本来、24時間換気は新建材から出る有害物質(シックハウス)を室外に放出するためだと認識しています。

で、その時の回答は「家具からの有毒物質発生がある」とのこと

であれば現在の様に、家具も無垢材の場合はどのような回答が得られるのでしょうか?

楽しみです。。。

 

 

年末になりましたが雪の降る中、現場出動します。

甲子園現場は土壁(発酵土)の養生も終わり羊毛断熱材を充填します。
羊毛断熱材

 

 

土の効果(呼吸する素材)と同じ性能らしく最近よく使ってます。

 

 

電磁波シート

 

 

床には、静電気を除去する電磁波シートを施しています。

室内環境の改善です。

床板はいつもの「すぎもく」今回も39ミリ(1.3寸)貼ってます。

 

 

IMG00066

 

 

この厚みで根太レス OK

 

 

IMG00016

 

 

屋根には、尾上組初登場の遮熱シート

北側斜線制限で勾配が取れず鈍勾配の金属屋根なもんで、期待してるよ~

 

こんな感じで年納め致します。

 

 

 

リフォーム現場も引き渡しが終わりました。

 

 

リフォーム

無垢材建具

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リフォーム

リフォーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家具

 

 

造作家具

 

 

イ草の畳

 

 

リフォーム

 

 

自然素材と窓改修で断熱リフォーム

・床  杉板 39ミリ

・天井 杉板 10.5ミリ

・サッシペアガラス

・断熱材入替え

・自然素材塗り壁

 

 

冬を快適に過ごせることを期待します。

今年も寒くなりそうなので、皆さんご自愛ください。

 

 

              それでは、よいお年を。

 

 

 

 

築369年、伝統構法の粘り

新聞記事で見かけた、太子町は斑鳩寺の庫裏の修理工事特別公開に行ってきました。

庫裏とは僧侶達が生活する場です。

もともとは、旧保性院の本堂だったらしく、31.5M×13Mという大規模な庫裏です。

 

 

斑鳩

 

 

壁は、ほとんどなく、建具間仕切りで耐震の要素となるのは足固めと、垂れ壁である。

こういった建物は、屋根勾配が急で小屋裏が大きくなるため、屋根瓦の量も多く、また

当時は土葺きの為の土も大量に乗っています。

その為、建物自体が一定方向に傾いていますが倒れていない。

伝統構法の粘りである。

現行の基準法では、壁量計算を用いるためこういった開放的な平面は計算方法を変える必要があり

自由な設計は、なかなか難しい・・・

それは、上の写真で見られるような貫や足固めの効果が数値化されていないためではないか?

この様に、築369年も経っている建物が存在しているのは、まぎれもない事実である。

文化財であるため研究対象なので、伝統構法の強みを大きく発信していかれることを期待します。

 

 

土壁

 

 

この土壁も、大きな耐震要素である。

 

 

土壁 のれん

 

 

暖簾打ち  シュロかな?  棕櫚の木

棕櫚の木

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

さあ、帰って土壁造りだ。

 

 

伝統構法の家  上棟いたしました。

今年は、台風のあたり年なのか? 上棟予定日に台風到来。

仕方なく延期したものの予期せぬ雨に見舞われましたが、無事に上棟しました。

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統構法

 

 

伝統工法

 

 

石場建て

 

 

石場建て

 

 

伝統構法

 

 

石場建て

 

 

石場建て

 

 

現場は甲子園球場の見える住宅地で、この敷地だけタイムスリップしたみたい?

木を打ち込む甲高い音が響き伝統構法が構築されていきます。

貫・込栓・シャチ栓・鼻楔・ダボ等の伝統の木組みを多用し100年先もどっしりと佇む光景を浮かべながら

従事しております。

 

嘘偽りのない、自然素材の家

 

間もなく土壁が付き、より一層懐かしさを醸し出すことでしょう。

 

見学希望者の連絡をお待ちします。

090-2352-5465  尾上まで。

 

 

 

 

 

土壁(発酵土)発酵環境は良いを検証中

ようやく、暑さも和らぎ、朝晩は快適になりました。

現場では、土壁(発酵土)を付けています。

最近では極めて珍しい光景になりましたが、この土壁の最大の効果が調湿であります。

加えて、発酵土(尾上組自社生産)は室内空気の雑菌をしてくれる効果を確認してるのです。

仕上げ素材だけ自然素材を塗り、調湿効果をうたう者が多いのが残念でありますが

尾上組では、この「土壁こそが本物の調湿効果の源であることを実証していかねばならぬ

と意気込んでいます。

 

 

土壁

 

 

発酵土

 

 

土壁

 

 

もうすでに、藁は腐り、とけていますので、ここでもう一度投入します。

つなぎ、になります。

 

土壁

 

 

発酵土

 

 

土壁

 

 

こういった手間・暇を掛けながら造り上げるのも、伝統工法の特徴であり、長工期になりますが

100年先から見れば、一瞬のことでなないでしょうか・・・?

こんな感じで尾上組では、おなじみの光景です。

 

 

タイコ梁の造り方伝授

台風一過とはならず、蒸し暑さ継続中です。

この台風は思いのほか、被害は少ないように感じましたが、西日本大水害の経験や安部総理が

警戒を呼び掛けていた事もあったのか?

やはり準備をしていれば、被害も最小限にとどまるのかな?

想定外の災害には人間は歯が立たないけど、災害に備えることは非常に重要です。

 

さて、尾上組では、次の刻みの真っ最中です。

墨付けが大方終わり、残すは梁のみとなり、久しぶりに丸太梁をタイコにすりました。

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

不慣れなので、チェーンソーで補助しながら、チョンナ(木の上に乗っている曲がった道具)で

はつっていきます。

昔は、鉞(金太郎が担いでいるやつ)で豪快にはつっていましたが、今は製材機で一瞬に

加工できますので、そういった道具は必要ではなく、触る機会も少ないので、安全なチョンナで

やっています。

 

 

伝統工法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

仕上にも使える道具ではありますが、やはり不慣れで見栄えが悪いので、鉋で仕上げます。

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

こんな感じで完成。

タイコにする意味として、墨付けのしやすさや、見栄えの良さ(丸太だとログに見える)などあるが

梁組の噛み合いから見ると、タイコにすった材を組む方が強靭でなないかと思います。

昔からやっていることを当たり前にやっていますが、やる意味を考えるのも重要だと思っています。

意味のないことは、昔の人もしていませんが、時代に合った伝統構法(現代道具はフル活用)を

やっていきたいと思っています。

 

工場見学大歓迎です。     090-2352-5465   尾上まで。

 

さて、名塩現場の様子です。

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

伝統工法

 

 

土壁

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

竹木舞が大分進んで、来月6日から荒壁(発酵土)の施工に入ります。

こちらも、見学希望者の方は、連絡ください。

100年前は当然の様にあった風景です。

 

 

 

風景に溶け込む伝統構法の家 上棟

灼熱の炎天下の中、また一つ伝統構法建築の棟が上がりました。

上棟の写真を順番に見てください。

 

 

石場建て

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法 石場建て

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

こんな感じで、三日を費やして、ようやく棟が上がります。

おそらく、在来工法では、屋根も壁も一日で出来るでしょうが、伝統構法はそうはいきません。

こういった手間暇をかけることで、100年先にも、どっしりと佇む事が約束できます。

今回は、伝統構法に精通した、大工仲間の応援もあり、予定よりはるかに早く出来ました。

伊藤君、初棟梁でしたが、一つのミスもなく、完璧な上棟式でした。

もう僕の出番はないかも・・・

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

 

一服

 

 

一服時のこれは、効果絶大です。

やっぱり夏は、かき氷に限りますね~~~

こんな感じで、3月までやってまーす。  興味のある方は見学してください。

 

 

ふのりで紙巻 昔は家族総出でやってました。 現在復活中

炎天下の基礎工事が、終わりまして、仕上げ段階です。

土壁を施工するので汚れ防止と、長期工期に備えて、日焼け止の意味もあります。

クラフト紙をふのり(海藻)で巻いていきます。

 

 

伝統工法

 

 

30分ほど炊いて、ふのり(海藻)を溶かします。

程よい接着の糊が出来上がります。

それを、紙に塗って、木に巻いていきます。

この作業をする大工さんも、極めて少なくなっているでしょう。

手間がかかりますので・・・

 

伝統構法

 

 

手間をかける意味があると思っております。

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

こんな感じで、尾上組にとっては、ごく普通の光景ですが世間では絶滅しかけています。

先人の教えと、継承を使命としておりますので、簡略化ができない作業か?

そんな中で、新しい試みや、新しい木工機械などを導入しながら、出来るだけコストを抑えた

伝統工法建築の実現を日々模索しながらやっております。

 

この案件は、名塩ですが、建て方を月末から行う予定となっております。

真剣に伝統構法建築をお考えの方の見学を歓迎致します。

 

見学希望の方は、ご連絡ください。

℡   090‐2352‐5465    四代目 尾上まで。