水道管破裂注意

2月になって、寒さもピークか?

去年の最低気温-6℃を今年も記録しました。

-4°を下回ると、水道管の破裂が懸念されますので、十分注意をしてください。

 

 

水道

 

 

まあでも、このくらいなら、ましな方かな。

福﨑町は雪も積もらないし、割りにいいところだと思います。

ロシアみたいな-30°を超える国はどんな生活をしているのだろうか?

どんな家に住んでいるんだろうか?

日本の住宅が、-30°に耐えれるのだろうか?

疑問です・・・?

まあそんなことは気にせず、気候風土に合った建築を目指そう。

 

最近気になるのは、薪ストーブ。

大工友達が薪ストーブ施工販売を始めたので、いろいろ力強い存在です。

今は、立ち上がりの速さと、バク熱の機能が搭載されたものがあるみたいで、近く取り入れたいと思います。

 

 

 

大規模修繕

現在進行中の大規模修繕

築140年前後みたく、傷みもそれなりにある。

屋根の捲りから床の捲りに移ったのはいい物の、なかなか前に進まず苦戦中です。

 

 

伝統構法

 

 

石場建て

 

 

石場建て

 

 

伝統構法

 

 

石場建て

 

 

柱の沈下修正も、手慣れたものになりました。

Lジャッキとジャーナルジャッキで最大2寸は上げたかな?

 

 

リフォーム

 

 

接ぎ

 

 

真っ直ぐに立った柱は存在しない・・・

 

 

リフォーム

 

 

リフォーム

 

 

塀も、こけているので、新しい御影の延石で補強します。

 

 

伝統構法

 

 

やっぱりステンレスのボルト(30mm)は高いけど、値打ちはありそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

寒さの厳しい今日この頃ではございますが、木材伐採には最高の時期になりました。

なんて思っていたら、大工さんに誘われて山に行ってきました。

100年生の桧が数百本真っ直ぐ伸びています。

 

 

無垢材

 

 

無垢材

 

 

丁寧に間引きもしてあるので、良いのが採れそうです。

まだまだ、木の事は、よくわかりませんが、100年生でこの太さだと、かなり目の詰まった良質材だ

というのは解ります。

立ち木を見る機会が少なく、これからの勉強課題ではありますが、山師には、中の色までわかるそうです。

土の質や気候、傾斜等、いろんな条件で育ちも違ってくるのでしょうか?

南面に生えて木は南側、北面に生えた木は北側に使えと、西岡棟梁がいっていました。

僕には、どっち向きに生えていたかなんて全然わかりませんが・・・

最後の宮大工と呼ばれた西岡棟梁の言葉に

「木の癖を見抜いて、それを適材適所に使う」

「木を組むには人の心を組め」

「木にはそれぞれ癖があり、一本一本違う。同じ山でも斜面によって変わる。材質も、堅い、粘りがあると様々で、木も人間と同じ生き物。功利的なことを考えずに、時間をかけてもええから、本当の仕事をやってもらいたい。ごまかしやなしに、ほんまの仕事をやってもらいたい。」

やってきた人の言葉には、重みがあります。

こんな風に大工をしていきたいです。

 

本年度もどうぞよろしくお願いします。

 

 

 

伝統構法の強み

古い記事を読み直してみました。

記事は、朝日新聞の2007年5月17日版

先代が、人に見てほしくて持ち歩いていたもの。

 

伝統構法の強みである粘りの作用は、まず土壁が先行し次いで仕口、通し貫と続き

最後に、伝統構法の真髄である石場建ての免震効果であると記事にある。

尾上組は在来支流の昨今でも、なお、この石場建てにこだわるのは、あらためて間違いないと確信した。

 

 

kiji

 

 

伝統構法は柔軟で、非常によく揺れるのは分かっているが、建物全体が、しなやかに揺れを分散

しているのは、実大実験の動画でもよく確認できます。

揺れに不安はありますが絶対に倒れないことが大前提だと考えています。

もちろん家具の固定等の対策は必要になるが、この伝統構法が何千年と地震から耐えてきたのは

歴史が証明しています。

たかだか戦後70余年の在来工法が9割以上を占めているのは非常に残念である。

 

もう一つ大事なことは、自然素材で造り上げるという事。

僕の考える自然素材を使う意味としては、やはり室内環境の事です。

土(発酵土)や木は、空気中の湿度を調整し、除菌までしてくれます。

上っ面だけの、自然素材に、だまされている人は決して少なくないと感じています。

予算の都合や工期で、やむを得ないことも考えられますが、ここは施主さんがもう少し学ばなければ

ならないのではないでしょうか?

100年後、土に還る家こそが究極のエコ住宅なのかな?と思います。

それには、我々伝統技術を継承する職人が日々精進し後世に伝えていく努力がまだまだ足りてない

様に感じていますが、険しい道のりです。

今年も、もう残りわずかに、なってしまいましたが来年も引き続き、この思いを念頭に置いて

やっていきたいと思います。

 

では、また来年も宜しくお願い致します。

 

 

 

 

 

 

今年も早12月。

今日は、今年一番の冷え込みで、わが町福崎町では-1℃になりました。

 

月が変わり、新しい現場に代わりました。現場は姫路城の近くで大規模修繕をしてます。

まずは、屋根瓦の葺き直しから・・・

 

 

リフォーム

 

 

少し波打っているのと、谷樋からの雨漏りを直す為、一度既存瓦を下して葺きなおします。

葺き替えから30年と浅いので、もう30年この瓦が屋根を守ります。

 

 

リフォーム

 

 

リフォーム

 

 

リフォーム

 

 

釘穴が小さく、錆による膨張で瓦を破損しています。

改修工事でしか学べない事です。

現在では、ステンレス製の釘なのでこのミスはありません。

 

 

リフォーム

 

 

リフォーム

 

 

姫路城と姫路文学館(安藤忠雄氏の設計)に挟まれています。

構造は違えど、どちらも好きな建造物。

3月まで、頑張っていきます。

 

 

芝屋根

久々に感銘を受けた建築です。

以前から興味があった草屋根をTVで拝見して、いそいそと出かけてきました。

 

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巨大な芝屋根で壁は土壁

幻想的な、たたずまいで、近づくにつれて興奮度が増していく。そんな魅力的な建造物です。

自然と一体化しているが一見、何か新しい。

既存の枠にとらわれない僕が一番興味を抱いている造りです。

死ぬまでに絶対やっておきたい建築様式。久々に気分が高揚してます。(テンションMAX)

 

 

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銅板の屋根から突き出た巨木が宮崎駿ワールド

時間を忘れて見とれていました。

 

 

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焼板の厚み、25㎜はあったかな?

杉の素焼きでこれを貼るときは鼻から墨汁・・・

 

 

 

 

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外部足元灯にも土の笠が被さっています。 機械的なものは一切目につかないように配慮されています。

 

 

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銅板の継ぎ接ぎカウンター?

触りまくってしまいました。

 

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たぶん一般の方は、これがお目当てだと思います。

 

 

 

 

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やっぱり  「木と土の家」  最高でございます。

固定概念を、どこまで捨てきれるか? かなりハードルは高い・・・・

まだ余韻に浸っています。

 

場所は近江八幡のクラブハリエです。   有名らしいですが・・・

まったりした時間を過ごせるお勧めの場所です。   是非

秋の収穫終了

朝晩は、随分涼しくなってきました。

今年は、例年になく米の収穫が遅かったです。

例年は、秋祭りの前に終わっているはずが・・・

 

大工が作る米

 

 

大工の米

 

 

藁は、荒壁土の材料になります。

刻んでいないのは、貫藁(貫の上に土と一緒に練り込む 割れ防止)に、刻んだものは土壁プール行きです。

普段は、藁を乾燥させ押切で切っていましたが、コンバインで刻んだのを拾うという、おおちゃく極まりない暴挙

に出ました。

 

 

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今年の取れ高は少々、少な目か?

 

 

秋祭り

 

 

今年は、高欄かけの修理をしました。

団長の指示通り、手間暇かけました・・・

 

 

当然 石場建て

先日、四代目初の神社新築工事、やって来ました。

これは建て替えだったので、解体から記録を取り、宮大工さんに聞きながらの作業でしたが

無事に、棟が上がりました。

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

総檜造りの神社です。

何百年も前から建てられている構法で当然のように石場建て・・・

このサイズでは、建築基準法の規制がないので難なくできますが大きな神社やお寺になると

現在では、コンクリート基礎で土台と緊結している例も多いようです。

高さ規制で非木造や、なんやで  ほんまに建築基準法を、まともに受け入れていいのか?疑問だ。

法律には勝てないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?

 

 

この前役場の前を通れば人だかりが・・・   ピンクリボン関係の庁舎ライトアップだったみたい。

 

 

ピンクリボン

 

 

カッパの町福崎町のマスコット  ふくちゃん・さきちゃん

 

 

 

 

 

 

造作

尼崎の家 造作(床・壁を張ったり家具を作ったり)始まりました。

土壁も、しっかり乾燥して、ひび割れもしっかり出てます。

尾上組では、土壁を発酵させているので、粘りが強く土の持つ効果を最大限に引き出す工夫をします。

手間暇をかけた、こだわり住宅。 11月には完成予定です。

施主様のご厚意で随時見学可能ですので興味のある方は、ご連絡ください。

TEL 090‐2352‐5465  四代目まで。

 

 

伝統構法

 

 

土壁

 

 

造作

 

 

二階は、床を張ったら、ほぼ完成。

後は左官屋さんにバトンタッチ。

 

最近、鼻がズルズルすると思ったらやっぱり、稲の仕業です。

花粉症になって以来、今からのつらい時期に入りますね~

 

 

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稲刈りは完全防備で行きます。

 

 

見習い君の仕事を紹介します。

自邸の窓の面格子ですが、なかなかバランスもよく上手くできてました。

早く一人前になる様に・・・

 

手造り格子

 

格子

 

手造り

 

 

発酵土

土壁の家

木組みの家

自然素材の家

尾上組の建てている家は、こんな家です。

何より、土に還る素材で建てたい。自然界に存在するものは、長い歴史がその価値を証明しています。

自然にあるものを自然に扱う。ごく自然なことだと考えています。

それが現在では、なかなか不合理なのか?敬遠されている。

木材にしても、電話一本で整形された狂いが出ない集成材が手に入る。施主さんの苦情が出ないように

集成材を扱う人が多いと思いますが、高温で焼き殺した材料を如何にも体に悪そうな強力なボンドで

圧着したを材料を使って、それで施主さんの為になるのか?

ましてや、合板を、仕上げ材として使うことは、僕の中では理解できない。

コストダウンて言うけどコストをかけなければいけないところってありますよね・・・

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

今回は初めて木づりでやってみました。

 

土壁

 

 

伝統構法の家は寒いっていうけど、土壁+薪ストーブがあれば最強でしょう。

年中快適な家を目指しています。