置き屋根

以前から興味があった、置き屋根の葺き替え工事をしています。

これは、蔵などに多く使われる手法で、屋根と天井の間に土を乗せ断熱効果

を発揮させています。

何度か、この仕事は経験していますがやはり、魅力のある施工方法です。

自然素材にこだわるのであればこういった仕様になるでしょう。

当時は、現在のグラスウールなどの人工的に作られた断熱材は無いので

土を乗せたんだと思いますが、先人の知恵と言いますか工夫されています。

土と瓦の間には風が吹き抜ける空間があり夏の日差しによってあっためられた

熱気が溜まらないようになっています。

現在でいう空気層なのでしょう。こういった先人の知恵は現在にも多く応用されています。

 

 

自然素材

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スカイツリーなんかは、五重塔の造りを真似ているそうです。

尾上組では、流行に流されず伝統を重んじながら、仕事に努めております。

この置き屋根工法はぜひ取り入れていきたい断熱方法で効果はおおいに期待できます。

 

 

 

 

 

大工仕事

 

福崎現場の大工仕事も概ね終わりです。

最後に和室廻りの敷居を入れて現場を離れる予定。

ホソ穴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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敷引き

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敷居楔

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洋室の場合はこのような敷居は入れませんが昔ながらの田の字(和室四部屋つずき)なのでこの形に

なりました。柱に溝を掘って真ん中にホソを打ちクサビで締め付けています。

これで、浮き上がったり垂れ下がったりしません。

鴨居や敷居は建具が走りますので水平(鴨居は百分の一ほどの吊り上げ)でなければいけません。

しかし、長い年月で木が痩せたり反ったりするのは致し方なくそんな場合は手直しいたしております。

床なども無垢材なので同じことでボンドを使用しないとなると、床鳴りが起こる可能性が出てきます。

接着剤を使わない信念からの事であります。

在来工法の現代建築は、新建材と接着剤を惜しげもなく使っておりますので不健康だと感じませんか?

素材にこだわるなら施工の仕方も考えなければ自然素材が生かされません。

 

現場見学大歓迎ですので、お問い合わせください。  要予約 ℡ 090-2352-5465  尾上 結希

 

松ヤニ

 

 

天然木材 松ヤニ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関の式台

 

材種は、松(地松) 見ての通り色の濃いところがヤニであり、加工は大変だけれども材の強さは

保証できます。高温で機械乾燥などしてしまうと、脂分が抜けてしまい材木はスカスカになっています。

水分が抜けることで狂いは少なくなるが、なんだか材に力がない感じがいたします。

やはり構造材は、特に天然乾燥が理想ですね。

 

 

達成感 若き棟梁 物造り

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この前、うちの息子に自宅の物置の棚を造らせました。

下準備だけしてあとは、この子の仕事です。嬉しそうに飽きもせず頑張っております。

やはり、物造りのたのしさなのでしょうか?

将来どんな職業に就くのかわかりませんが、応援していこうと思います。

 

 

軒先

 

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ようやく、土壁が乾き焼板を張っています。

軒下は、真壁になるので軒は深く出します。

伝統構法建築は、軒の深さも特徴で、夏の日差しを遮る役目を果たします。

家のバランスも軒が深いことで、かっこいい姿に見えますね。

外部も木が出ていますので軒が深いことで雨掛かりを、軽減します。

こういった配慮が昔からされてきました。

現代のロ-コスト住宅は軒がない住宅も多く私には、ブサイクに見えます。

 

 

無垢材の床

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内部の造作工事にも取り掛かり始めました。

当然オール無垢材仕上げであります。

猛暑の予感

暑いです。

暖かくなったというより、暑いです。

今日は、ガレージの建前だったんですが影が恋しくなりました。

 

紫外線

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫外線の影響か?

杉の板が、日焼けしてしまっています。

ほんの二時間ほどだったんですが、木が重なっていないところが、変色しています。

私たち人間にもこれだけの紫外線が、降り注いでいるんです。

まもなく、夏がやってきますが、紫外線対策は、万全に!

 

木組み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一番上は、六寸×三寸五分の桁なんですが、間口スパンが6Mだったので、合成梁でやり過ごしました。

この様に三段重ねでホソを打ち込み、込栓を打つと「三本の矢」の様に頑丈になります。

合成は全部で、尺六寸なので、強度的には、十分です。

スパンの真ん中は、持ち送りで対応できます。

 

合成梁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この様に木組みの可能性は、無限大です。

 

残念なことに、土壁がないので、筋違いが入ってしまいました。

 

通し貫の効果が認められると筋違いなんていらないのに・・・・・

 

 

春本番

ようやく、冬の寒さが抜けポカポカ陽気がつずいています。

年度が変わり、福崎町商工会青年部も、総会が開催されました。

昨年度は、どこの事業所も忙しくされており、ようやく落ち着いた様子。

総会は、無事閉会され、懇親会へと移ります。

いつも行く、お寿司屋さんでのゆかいな仲間たちとの懇親会

みなさん、自分の事業所のことを、後継者として熱心に考えておられ

事業所発展へ戦略の良い意見交換も出来ました。

しかし、まじめな話ばかりでは、つまらないので、たっぷりとお酒をいただき

ふざけた話も、たっぷりでした。

 

商工会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たいへん楽しい時間でございました。

 

きょうは、構造見学会です。

昨日、造った仕口模型を、持参しようと思います。

伝統模型

 

構造見学会の案内

今年も、新しい年度に入りました。

先月までは、年度末や、消費税などの関係で、どこともバタバタしていたよう

ですが、少し落ち着いてきた様子です。

尾上組も同じく、ようやくゆっくりと出来ています。

さてこの度、施主様のご厚意で、構造見学会を開催する運びとなりました。
石場立てや、土壁の様子をまじかで見て頂けます。

淡路瓦

自然素材

通し貫

根固め

日時  4月 26・27日

時間  10時~4時

場所  福崎町南田原 播但道南下り口、降りて西へ200M

連絡先 090-2352-5465 尾上まで

伝統構法に興味がおありの方のみならず、建築予定はまったくないけれど見てみたい方も大歓迎。
ぜひ、この機会に日本建築の神髄をご覧下さい!

土壁下地 竹木舞

最近ようやく暖かくなってきて、鼻がむずむずしておりますが

いかがお過ごしでしょうか?

桜が満開になり春爛漫です。

さて、現場では、土壁の下地竹木舞の最中です。

 

 

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いまでは、大変珍しいお思われますが尾上組では、この仕様は、ゆるぎないものであります。

日本建築には、木と土だと考えます。

日本には、四季があり暑さ・寒さに耐えしのがなければなりません。

断熱材には、土壁。また耐火性能が高く万一の火災には、この土壁が延焼を食い止めてくれます。

現在支流の高気密住宅ではありませんので、冬は少し寒いかもしれませんが、土壁厚さや

ペアガラスで昔に比べるとずいぶんと改善されております。

何より自然素材で作り上げますので、新建材などでのシックハウスとは、無縁であります。

15日前後には、土を塗れると思います。

お時間が、会えば見学・体験してみては?

 

 

上棟式

3月に入って間もなく棟上げの運びとなりました。

もちろん石場立です。

そろそろ春になる?いやいや吹雪いています。

雪の降る中の建前で、去年の夏の暑さと今年の冬の寒さは、外仕事にこたえます。

しかし、自然は容赦してくれませんね。

こんな四季のある日本で住宅を建てるならやはり木と土の家ではないでしょうか?

土は断熱効果をおおいなく発揮し木は、千年の寿命を持っています。

あとは、地震に石場立て構法(伝統構法)で免震。

石場立伝統構法は、日本建築の真髄であると尾上組は考えます。

 

 

 

 

伝統構法

二丁差し

木組み

大黒柱

上棟式

尾上組

田の字

免震
 

 

伝統構法を建てるには工期約1年ですが、良い家を建築するには、これくらいの手間暇がかかってしまいます。

尾上組は伝統構法建築を残すことを使命と考え日々精進してまいります。

これからもよろしくお願いします。

 

石場立て基礎工事(礎石)

基礎工事完了目前いよいよ棟上げです。

 

 

 

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NCM_0953

 

 

礎石の大きさは、150角・200角ですが、見ての通り礎石の下には大きなコンクリート

これほどまでのコンクリートは必要ではないと思いますが、確認上施工しています。

地震の際は、この礎石の上で建物がすべり免震効果を発揮するのです。

棟上げは、3月に入ってからになりそうです。

 

 

蟻加工
伝統仕口

 

 

これらを仕上げれば終わりなのですが、まだまだかかりそうです。