おしらせ
上棟準備完了 兵庫 伝統構法(工法)の家
11月後半になり、上着が一枚増えました。 本日は風も冷たく、冬の近づきを感じます。 明日の上棟に向けて、荷造り完了です。 安全第一で。
寒い。 ペレットストーブ発動 兵庫
朝の気温は、3度 車のフロントガラスは凍っております。 三期目になった、ペレットストーブ 直火の熱は芯まで暖かい あとは土壁が蓄熱します。   […]
無垢材の香り充満 兵庫で建てる
11月に入り、早いですが、慌ただしくしております。 作業場では、姫路現場の仕上げ作業真っ最中です。 今月末には上棟致します。   […]
良質材(松)で発見多し。 兵庫県で家を建てる
建築業界では、ウッドショックやアイアンショックで打撃を受けている業者がほとんど ではないでしょうか? 尾上組では少ないものの影響はございます。 そこで肝心なのは仕入れです。 まずは、良質材(松)をご覧ください。 &nbs […]
棟梁から弟子へと伝えらてきた職人技術
日本には古くから木の家を造る大工の職人がいました。法隆寺が立てられたのが 1,300年前、昭和の大修理で檜に鉋(かんな)をあてると檜の香りが漂い、木はまだ生きているといわれました。さらに約6割は創建当時の材料のまま使われるという木の生命力と日本古来の技術があり、その技術は地域の機構や風土に調和したかたちで棟梁から弟子へと伝えられてきました。 昔ながらの職人の仕事がきっちり出来る大工がいてこそ、建てる事ができる家があり、『木と木の組み合わせ』による『伝統構法(伝統工法)』と呼ばれる建築構法がまさにそれです。現在、我が国では住宅のほとんどが木造軸組構法と呼ばれる方式ですが、伝統構法を簡略化・発展させた構法で在来工法(ざいらいこうほう)とも呼ばれています。伝統構法はわずかしかありませんが、尾上組が目指すのは、耐震性・耐久性にも優れるだけでなく、年月とともに趣が深まり、美しさとして熟成されていく、そのような家であり、そして日本の伝統建築を継承していくことが使命だと考えています。
伝統的な棟上げ
木が本来持つ特性を生かし、梁と梁とは継ぎ手で結び、込み栓を打ち込み、柱と柱は通し貫でくさびと込み栓で固めます。かけやを振り下ろすその音で、周辺へは上棟していることがわかるという、古き良き音なのです。
棟上げの映像はこちら日本建築の真髄「石場立て」
『石場立て』柱の根元をアンカーボルトで緊結せず、束石の上に乗せる構法。地震の際、地面が揺れても、緊結していないため建物だけが滑るように揺れを吸収し、受けるダメージが少なくなります。免振構造としての役割を果たします。
詳しくは健康志向のための発酵土
湿気を低減し、自然素材なのでシックハウスなどは無縁。断熱効果が肌で感じる程大きく、耐火性能・耐震性能も高い。手間・暇を掛けながら造り上げるのも、伝統工法の特徴であり、長工期になるが 100年先から見れば、一瞬のことでなないでしょうか。
詳しくは伝統構法建築の現場にて上棟の日の模様です。
尾上組が取り組むSDGs
解体市場の拡大により、あちらこちらで解体工事現場を目にしますが、その多くは単に解体するのみで、有用な古材も廃材にしており、これはリサイクル不能な産業廃棄物の増加を促し、その処理によっては、地球温暖化を助長しています。
私たち尾上組有限会社は、大工工事業で培った知識によって、解体時に活用可能な材木の目利きができ、専用設備によってそれを毀損することなく、解体することができます。 また、古民家では建築資材に多くの土が使われており、材木のみならず、屋根、壁の土も再利用することが可能です。 自然素材の工法を熟知する私たちが解体工事を行い、再利用可能な木材等を最大限活用して建築していく取組みを推進していくことで、環境負荷の軽減とサステナブルな資源の利用に向けた、環境に優しい資源循環型社会の実現を目指します。
伝統構法は、金物を使わない自然素材を中心とした技術です。釘の代わりとして使われるものも木で代用するため、その土地にある、木や土だけで創ることができます。そのようなな伝統構法であるからこそ、無造作に解体した後はすべて処分といったことはいたしません。 まだ使える資源を見極めて再利用することも可能です。
尾上組は解体事業を通して、私共の技術と知識を活かした環境配慮を行う事ができると考えています。 伝統を継承しつつ、未来に繋げる。 そんな環境にも優しい資源循環型社会の実現を目指します。優れた日本の伝統建築技術、大工職人の技を継承し「伝統構法」を形として残すことこそ、私共の使命だと考えています。
四代目棟梁 尾上結希