動的耐震診断

動的耐震診断は、小さな模擬振動(震度1程度)で建物と地盤を診断・データ解析し、地震時の建物の挙動を予測するシステムです。

スクリーンショット 2019-01-14 20.28.53

住まいの耐震強度に不安を感じる人は年々増えているはずです。 しかしながら、「やや危ない」「安全と思われます」などのような曖昧な診断では、どう対応すればいいのかわかりにくいものです。
動的耐震診断は、小さな模擬振動(震度1以下)で建物と地盤を診断・データ解析し、地震時の建物の挙動を予測するシステムです。建物に振動機と地震計(センサー)を設置・計測しますが、床や壁をはがす必要のない非破壊方式で、建物が壊れたり、物が落ちる等の心配がなく、計測中でも普通に生活できます。 強度の弱い部分を発見し、必要な補強をピンポイントで見つけられます。 建物と地盤の相性などトータルなバランスを把握することで、住まいの耐震性能に大きな安心を添えることが出来るはずです。

1.どれくらいの震度の地震にまで耐えられるか?

従来の耐震診断ではできなかった、「震度いくつの地震まで安全か」を表示することができます。 動的耐震診断を付加することで、より確度の高い耐震性能調査が可能となります。お客様へこれまで以上のデータが提供できます。

2.建物のどこが弱いのかを的確に判断

建物の東西南北に地震計を設置し計測するので、揺れに対する各壁面の強度が分かります。建物の全体のバランスを把握することが重要です。

3.改修後の再診断で耐震性能アップを把握

改修後の再診断で、ピンポイントで補修した部分がどの程度耐震性がアップしたのかが、具体的な数値グラフで確認できます。

4.地盤と建物の相性を把握

地面と建物が共振することで、地震性能が十分にあると診断された建物でも倒壊することがあります。よって、共振のしやすさも把握しておく必要があります。

5.安全でスピーディな調査

機器が人工的に作り出すのは、震度1程度の揺れですが、それは揺れというよりは、「共振」というニュアンスに近い非常になめらかなもで、建物が壊れたり、物が落ちたりといった心配はありません。調査中も普通に生活していただけます。 地盤と建物を調査しますが、調査時間は約3時間程度と短時間で行います。

動的耐震診断システムが効果的な理由

今後、予想される大地震(東南海地震、東海地震、南海地震等)の脅威がマスコミでも報じられています。被災による損失は最大600兆円ともいわれています。 被災後の膨大な処理費用よりも、事前対策費用の方がはるかに少額ですむことから、国や地方公共団体が耐震改修のための補助金を予算化しています。しかしながら、戸建住宅の耐震改修工事は遅々として進んでいません。 動的耐震診断システムは、「建物の安全性がもっと具体的に表示され、なおかつ耐震改修工事の効果が目に見えるようになれば、もっと耐震改修が促進されるのでは」との声に応えるべく、開発されたシステムです。

弱い部分の補修だけで済み、改修コストをダウンできる!

どの部分が弱いのかが数値によって分かることから、ピンポイントでの補強を施すことができます。家全体を耐震改修するのではなく、弱い部分だけの改修費用で済むので、コスト面でも効率的です。

建物着工・土地造成前に調査し、過分な費用を抑えられる!

盤と建物の相性が重要です。(共振可能性)既存住宅の測定だけでなく、地盤を事前に調査することにより、その地盤に合った施工や耐震対策ができ、過分な費用を抑えられます。

耐震性能が良ければ家の売買の時にも有利に!

建物が震度いくつまで耐えられるかの調査と補修がきちんとされている物件は、購入希望者も現れやすく、安心・納得して売買されます。また、仲介などの場合にも耐震性能の確認として有効です。