大工道具のご紹介 板図 (手書き設計図面) 今では、少なくなったものの古くから大工は板図を書きこの一枚で家を建ててきた。大工によって書き方は違うものの分厚い設計図書よりも重宝される。 本物の大工はこの板図の中に空間を作ってしまう。 鉋(かんな) 材木を削る(仕上げ)のに使う。 現在では持ち合わせていない大工も多々いるのも事実ですが、鉋で材を削り、仕上げ、香りを味わえるのも大工の醍醐味です。 突き鑿(つきのみ) 材木の加工に使う。種類はいろいろある。 叩きのみ 追い入れのみ 突きのみ など 要所要所に使い分ける。 墨壺(すみつぼ) 加工の線(墨)を引く。プレカット加工が支流の現代はあまり使わないが手刻み加工になるとこれがなくてはならない。 まっすぐ伸びた線(墨)は美しく繊細である。墨さし(下の写真)は竹で手造り。墨付け作業に入ると何本も作る。 さしがね 墨さしで線(墨)を書く定規。定規としてだけでなく、勾配など家の墨をひくのにさまざまな使い方が出来る。 釿(ちょんな) 材木をはつる(欠き取る)のに使用。現在では尾上組でも使用頻度が少なくなってきた。以前は、梁の加工などをしていた。仕上げ加工にも使える。 両刃のこぎり 皆さんご存知ののこぎり。 両面に刃がついていて立、横に分かれている。 使い捨てが支流のなか尾上組ではまだまだ活躍中。