先日、散歩がてらに、近所の小山に登ってきました。
丁度、桜が満開で朝から良い気分。
昔は、桜を見ても、何とも思わなかったが40歳を超えた今日この頃では
心が洗われたかの様なスーッとした清々しさを感じます。
オリンピックを見ても、うるうる涙することも多々ある。
年齢を重ねるってことは不思議だ・・・
これは、最近植樹されたのか、種類が違うのか、咲く時期が微妙に遅い。
まだ苗木だからか?
上の桜は、確か15年前に植樹されたものなので、成長の速さはすごいものです。
家の庭にも、桜を植えてみよう!
尾上組では、出来るだけ既製品の家具は取り入れないようにしてます。
システムキッチンなどは、デザインや性能が良くても、その中は薄いべニアなどでできているため
なんだか違和感があります。それに無垢の家には無垢の家具です。
なので、総檜もしくは総栗の素材で造ったキッチンを採用することが多いです。
天板には、石屋さんに作ってもらった白御影石を乗せました。
世界に一つだけのキッチンカウンターです。
キッチンだけでなく、洗面台や下駄箱、テレビ台など、出来ることは何でもやっていこうと考えています。
既製品に合わせるのではなく、家に合わせて家具を作った方が納まりは良い。
手造りなので、あらゆるご要望に対応します。
2月になって、寒さもピークか?
去年の最低気温-6℃を今年も記録しました。
-4°を下回ると、水道管の破裂が懸念されますので、十分注意をしてください。
まあでも、このくらいなら、ましな方かな。
福﨑町は雪も積もらないし、割りにいいところだと思います。
ロシアみたいな-30°を超える国はどんな生活をしているのだろうか?
どんな家に住んでいるんだろうか?
日本の住宅が、-30°に耐えれるのだろうか?
疑問です・・・?
まあそんなことは気にせず、気候風土に合った建築を目指そう。
最近気になるのは、薪ストーブ。
大工友達が薪ストーブ施工販売を始めたので、いろいろ力強い存在です。
今は、立ち上がりの速さと、バク熱の機能が搭載されたものがあるみたいで、近く取り入れたいと思います。
新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
寒さの厳しい今日この頃ではございますが、木材伐採には最高の時期になりました。
なんて思っていたら、大工さんに誘われて山に行ってきました。
100年生の桧が数百本真っ直ぐ伸びています。
丁寧に間引きもしてあるので、良いのが採れそうです。
まだまだ、木の事は、よくわかりませんが、100年生でこの太さだと、かなり目の詰まった良質材だ
というのは解ります。
立ち木を見る機会が少なく、これからの勉強課題ではありますが、山師には、中の色までわかるそうです。
土の質や気候、傾斜等、いろんな条件で育ちも違ってくるのでしょうか?
南面に生えて木は南側、北面に生えた木は北側に使えと、西岡棟梁がいっていました。
僕には、どっち向きに生えていたかなんて全然わかりませんが・・・
最後の宮大工と呼ばれた西岡棟梁の言葉に
「木の癖を見抜いて、それを適材適所に使う」
「木を組むには人の心を組め」
「木にはそれぞれ癖があり、一本一本違う。同じ山でも斜面によって変わる。材質も、堅い、粘りがあると様々で、木も人間と同じ生き物。功利的なことを考えずに、時間をかけてもええから、本当の仕事をやってもらいたい。ごまかしやなしに、ほんまの仕事をやってもらいたい。」
やってきた人の言葉には、重みがあります。
こんな風に大工をしていきたいです。
本年度もどうぞよろしくお願いします。
古い記事を読み直してみました。
記事は、朝日新聞の2007年5月17日版
先代が、人に見てほしくて持ち歩いていたもの。
伝統構法の強みである粘りの作用は、まず土壁が先行し次いで仕口、通し貫と続き
最後に、伝統構法の真髄である石場建ての免震効果であると記事にある。
尾上組は在来支流の昨今でも、なお、この石場建てにこだわるのは、あらためて間違いないと確信した。
伝統構法は柔軟で、非常によく揺れるのは分かっているが、建物全体が、しなやかに揺れを分散
しているのは、実大実験の動画でもよく確認できます。
揺れに不安はありますが絶対に倒れないことが大前提だと考えています。
もちろん家具の固定等の対策は必要になるが、この伝統構法が何千年と地震から耐えてきたのは
歴史が証明しています。
たかだか戦後70余年の在来工法が9割以上を占めているのは非常に残念である。
もう一つ大事なことは、自然素材で造り上げるという事。
僕の考える自然素材を使う意味としては、やはり室内環境の事です。
土(発酵土)や木は、空気中の湿度を調整し、除菌までしてくれます。
上っ面だけの、自然素材に、だまされている人は決して少なくないと感じています。
予算の都合や工期で、やむを得ないことも考えられますが、ここは施主さんがもう少し学ばなければ
ならないのではないでしょうか?
100年後、土に還る家こそが究極のエコ住宅なのかな?と思います。
それには、我々伝統技術を継承する職人が日々精進し後世に伝えていく努力がまだまだ足りてない
様に感じていますが、険しい道のりです。
今年も、もう残りわずかに、なってしまいましたが来年も引き続き、この思いを念頭に置いて
やっていきたいと思います。
では、また来年も宜しくお願い致します。
最近は、静岡にある家具屋(久和屋)さんに、キッチン製作をお願いしてます。
決して高価でなく非常に質の良いものを製作してもらってます。
尾上組が造る無垢材を、いっぱい使った伝統構法の家では、大手メーカーのシステムキッチンに違和感
を持っていましたが、このオーダーキッチンは最高にマッチします。
もちろん組み合わせは自由です。
キッチン以外の家具は尾上組による造作です。
お風呂のシステムバスにも違和感があったので、ここ数年は、ハーフユニットを採用してます。
上部は、葉枯らしの赤杉で、窓枠は欅を使用し窓台は御影石です。
杉の香りはリラックス効果がありますので、お風呂にも最適です。
家中どこにいても、自然素材を感じ、きれいな空気の中で生活するという贅沢は
尾上組標準仕様です。