延べ床面積40坪、屋根:淡路産いぶし瓦、外壁:砂漆喰、内壁:土壁+漆喰塗(一部土中塗り仕上げ)、天井・床:杉、断熱:羊毛(ウールブレス)、構造材:檜・杉
石場建て伝統構法
延べ床面積40坪
屋根 淡路産いぶし瓦
外壁 砂漆喰
内壁 土壁+漆喰塗(一部土中塗り仕上げ)
天井・床 杉
断熱 羊毛(ウールブレス)
構造材 檜・杉
桜が咲き乱れております。
一年のうちに、せいぜい一週間
儚く散っていく・・・
同じ桜でも、咲くタイミングはそれぞれで、つぼみ・五分咲き・満開・散り始め
個性か?
人間も植物も同じく、多少のずれはある。
しかし、咲かない桜は見当たらない。
いろんな意味で桜の方が立派である・・・
忍耐・行動・美しさ 見習いたい。
そんな一日でした。
今年は暖冬だと思います。
去年の最低気温が-6°だったけど今年は-2℃止まりです。
もう寒さの峠は越えている模様なので、間違いなさそう。
そういえば、今年は去年に比べて、カメムシが極端に少なかった・・・
最近、尾上組では、家具つくりも出来るところまでではありますが、製作しています。
複雑なものは家具屋さんにお願いしていますが、棚やカウンター、ダイニングテーブル・水屋
下駄箱に本棚と多岐にわたりますが、可能な限りで手掛けています。
そこで問題になるのは、材料集め。
何度も言うように、無垢材は乾燥養生が必要ですぐに使えませんので、在庫で持っている
必要があります。
ある程度は在庫しているのですが、思いのほか大量に消費します。
幅広の材などは剥ぎ合せなどしながら、本物にこだわります。
在庫、入荷。
宍粟産 杉材
幅は300~400㎜で厚みは35㎜です。
ほとんどがグリーン材と言って、伐り倒し直後の生材なので乾燥養生が必要です。
50枚ありますが2軒分くらいかと思います。
こんな風に、家具から建具、すべての材を無垢材で造ることで完全健康住宅と胸を張って
言えることが出来るのです。
しかしながら、基準法では、24時間換気等と言って尾上組では必要としない設備を設置しない
といけないことに憤りを覚えています。
と言うのも、以前あったのですが、完了検査時に換気設備の確認があるのですが、
検査員さんに尋ねました。
「見ての通り正真正銘の無垢材のみで造られる住宅に24時間換気は必要か?」
本来、24時間換気は新建材から出る有害物質(シックハウス)を室外に放出するためだと認識しています。
で、その時の回答は「家具からの有毒物質発生がある」とのこと
であれば現在の様に、家具も無垢材の場合はどのような回答が得られるのでしょうか?
楽しみです。。。
早いもので、今月も半分以上が過ぎてしまいました・・・
お正月休みは、ゆっくり出来まして、最近開場しました神崎郡のスキー場(峰山高原リゾート)に行ってきました。
こんな近くに、スキー場がオープンするなんて・・・
何か不思議で・・・
でも、予想以上に立派な施設でありました。
ただ、駐車代が高いです。送り迎えだけなのにゲートをくぐれば一回1000円。
合計4000円・・・
長く続くことを祈ります。
遊びは、これ位で、木材の初競りに参加しました。
市場は、岡山県です。
初競りとあって、通常より若干品数が多め・人も多め。
いつもは、お目当てが終われば直帰してましたが、今回は最後まで居りましたら4時を過ぎてました。
久々に、こんなに長く木と戯れて大勉強です。
さて現場は・・・
見ての通りの階段です。
今では、階段もプレカット(機械加工)でFAX一枚で出来てしまいますが、伝統大工としては
なんだか物足りない。
今回は良くあるストリップ階段、総檜造り。
加工は、手慣れたもので、簡単にできますが、材料養生は半年以上かかってます。
世間では、ほとんどが集成材で容易なのですが・・・
こんな感じで今年も頑張ってまいります。
本年もどうぞよろしくお願いします。
甲子園現場は土壁(発酵土)の養生も終わり羊毛断熱材を充填します。
土の効果(呼吸する素材)と同じ性能らしく最近よく使ってます。
床には、静電気を除去する電磁波シートを施しています。
室内環境の改善です。
床板はいつもの「すぎもく」今回も39ミリ(1.3寸)貼ってます。
この厚みで根太レス OK
屋根には、尾上組初登場の遮熱シート
北側斜線制限で勾配が取れず鈍勾配の金属屋根なもんで、期待してるよ~
こんな感じで年納め致します。
リフォーム現場も引き渡しが終わりました。
自然素材と窓改修で断熱リフォーム
・床 杉板 39ミリ
・天井 杉板 10.5ミリ
・サッシペアガラス
・断熱材入替え
・自然素材塗り壁
冬を快適に過ごせることを期待します。
今年も寒くなりそうなので、皆さんご自愛ください。
それでは、よいお年を。
新聞記事で見かけた、太子町は斑鳩寺の庫裏の修理工事特別公開に行ってきました。
庫裏とは僧侶達が生活する場です。
もともとは、旧保性院の本堂だったらしく、31.5M×13Mという大規模な庫裏です。
壁は、ほとんどなく、建具間仕切りで耐震の要素となるのは足固めと、垂れ壁である。
こういった建物は、屋根勾配が急で小屋裏が大きくなるため、屋根瓦の量も多く、また
当時は土葺きの為の土も大量に乗っています。
その為、建物自体が一定方向に傾いていますが倒れていない。
伝統構法の粘りである。
現行の基準法では、壁量計算を用いるためこういった開放的な平面は計算方法を変える必要があり
自由な設計は、なかなか難しい・・・
それは、上の写真で見られるような貫や足固めの効果が数値化されていないためではないか?
この様に、築369年も経っている建物が存在しているのは、まぎれもない事実である。
文化財であるため研究対象なので、伝統構法の強みを大きく発信していかれることを期待します。
この土壁も、大きな耐震要素である。
棕櫚の木
さあ、帰って土壁造りだ。
今年は、台風のあたり年か?
もう二回も直撃なのに、まだ来そうな予感。
だが自然には敵わない。
さて、尾上組では、刻みが終了し今日から紙巻します。
写真は、通し柱
いつも通りの六寸角
正味 六寸三分
これが、仕口ルータ(加工電気道具)のくわえる最大の寸法です。
と言うより、これに合わせて道具を加工しました。
先人たちは、これを全て鑿でやるなんて・・・
そんな苦悩の中で、電気道具も進化してきた。
しかし、これ以上の進化は期待できぬ。
なぜなら、使う人がいないから・・・
需要と供給が合わない。
大事に扱わないと、大変なことになり、それは工事単価に反映してしまいますので
今のうちに、集めておかないと・・・
しかし中古でも新品より、はるかに高い。
今回は岐阜産(乾燥材を探して)ですが、良い材です。
良い記事を見つけたので是非、ご参照あれ。
ようやく、暑さも和らぎ、朝晩は快適になりました。
現場では、土壁(発酵土)を付けています。
最近では極めて珍しい光景になりましたが、この土壁の最大の効果が調湿であります。
加えて、発酵土(尾上組自社生産)は室内空気の雑菌をしてくれる効果を確認してるのです。
仕上げ素材だけ自然素材を塗り、調湿効果をうたう者が多いのが残念でありますが
尾上組では、この「土壁こそが本物の調湿効果の源であることを実証していかねばならぬ」
と意気込んでいます。
もうすでに、藁は腐り、とけていますので、ここでもう一度投入します。
つなぎ、になります。
こういった手間・暇を掛けながら造り上げるのも、伝統工法の特徴であり、長工期になりますが
100年先から見れば、一瞬のことでなないでしょうか・・・?
こんな感じで尾上組では、おなじみの光景です。