産業祭に出展

           産業祭に出展

動的耐震診断機

 11月五日、福崎町産業祭に出展してきました。

小雨の降る中の初めての出展だったのですが、地元の方にオノウエハウスの取り組みをPRできる場と考えてのことです

出展品目は、動的耐震診断機・地盤調査機です。

この機械は、実際に建物を加震(震度1程度)し、どの位の変位があるか計測するもので、建物の硬さ・バランスを確認で

きるものです。

 経験や勘で判断するのではなく、数値として、施主様に報告することが出来ます。

耐震偽造事件以降、耐震補強工事が騒がれる中この動的耐震診断は必要不可欠ではないでしょうか?

尾上組有限会社では、<オノウエ耐震・地盤調査事務所>を開設し、耐震診断・地盤調査業務を行っております。

家の耐震問題に、不安のある方は、ぜひご一報を。

祭り屋台がオノウエハウスにやってきた。

      オノウエハウスには、毎年秋祭りの日に祭り屋台がきます。

木組みは人組み 

 本宮の日暮れ例年のごとく太鼓を響かせやってきました。私も氏子として祭りには参加するのですが、

地域の住民全員が参加して、老若男女がふれあう行事は秋祭り位でしょうか。

 こう言った行事でふれあうことで、地域住民が結束し、また東北の大震災などでも隣近所で助け合いが

できるのもこういった地域行事が非常に大きな意味を持っているでしょう。

 希薄になりがちな現代ではありますが、オノウエハウスはこういった人と人のつながりが

大切ではないか?と考えます

           この地域特有の祭り光景です。めずらしいでしょ。    

地域行事 

壁塗り体験

     

       交流広場完成記念に児童による壁塗りを、体験してもらいました。

 今では、めっきり採用されるのが少なくなってきている土壁です。
オノウエハウスは土壁こそが、高温多湿な日本の気候にもっとも適していると考えます。
土壁には調湿作用、断熱効果が非常に高く、また耐火性にも優れています。

オノウエハウスは、現代支流の断熱材(グラスウールなど)には興味はなく、あくまでも自然素材にこだわり土壁を採用します。

 この土壁は屋根替工事の際におろした屋根土を再利用したものです。ゆうに100年は経っています。近年では、廃棄してしまうのが多くなっていますが、オノウエハウスは、資源として扱います。もっともその古ささえも再利用することで土壁に粘りをもたせ、より強度が出ると考えます。子供たちに土壁の必要性を感じてもらおうとひらいたイベントです。

 まず架台作ることから始めました。土台に柱をのせ、込み栓でとめる。そして柱と柱を貫で貫通させクサビで固める。少し前までは、当たり前にあった日本建築の姿です。込み栓を打つ音と子供たちの笑い声が響き渡り非常に心地よい時間を過ごせました。オノウエハウスが望む建築の姿です。

 後は土壁の下地を竹で編んでいきます。私も子供のころよくこの手伝いをしました。そしていよいよ土壁をぬります。コテ板を持ちその上に土壁を乗せ、コテで塗るわけですが、そう簡単にはいきません。子供たちは思い思いに考えコテを上から下ろしてみたり、下からなで上げたり考えながら土壁塗りを、楽しんでいました。

 この子供たちが大きくなり家を建てる時が来たなら、流行の住宅ではなく、木と土の家を選択してくれること
オノウエハウスは、願っております。 

本漆喰造り 伝授

    オノウエハウスは、頻繁に本漆喰を施工します。

  今回は、県民交流広場の内装、外装に本漆喰を塗り上げました。

 現代では、漆喰でもふのり(海藻から出来た自然素材)をいれないインスタント(水で割って練るだけ)の漆喰

が多いと思いますが、オノウエハウスでは、本漆喰にこだわります。

ふのり伝統 
  本漆喰にすることで特に外装では、防水性・耐久性が抜群に向上します。オノウエハウスは、

長寿命住宅を常に心がけていますので、いかに長生きできる住宅か、いつも模索しています。
 
30年(一世帯)で家を建て替える時代になりつつある今日、時代に逆行していく伝統工法建築に

誇りを持ち受け継いでいくことが、オノウエハウスの使命ととらえています。

    今回は、景観にあわせて本漆喰に色粉をまぜました。
色石灰

集成材と無垢材

オノウエハウスでは、伝統的な建築工法を取り入れており使う木材には、特にこだわっています。
そのほとんどが、無垢材と呼ばれる、原木から角材や板を直接必要な寸法に切り出したものを多用しています。

とはいえ、一般的には、集成材と呼ばれる木材が使われているのが主流です。

当社が加盟している「伝統木構造の会」の会長 増田一真氏は、集成材のデメリットを次のように述べています。

1.無垢材の耐用年数は千年以上もあるのに、集成材の寿命は接着剤で定まるため、おおよそ百年以下である

2.接着剤の劣化に気づかないでいると、ある日突然構造体が空中分解して崩壊する大惨事を招きかねない

3.接着剤が人体に有害なガスを発生する

4.加工する際、普通の道具では刃こぼれしてしまう

5.廃材処理に多大なエネルギーを使う

6.再利用しにくいため、木材利用率を低下させる

7.投下した設備投資の償却と独占価格のため、高価である場合もおおい

8.集成材化に伴う加工の工場化は、無垢材による大工への仕事の流れを根本から変えてしまう

増田氏は、上記を「集成材禁止提案」と言われていますが、オノウエハウスもこの考え方に同意しておりますし、日本古来の大工の仕事を継承することを使命としていますので、今後も無垢材を使っていきたいと思います。

無垢材

ホームページを公開いたしました。

ホームページを公開いたしました。

当社は、創業90年以上の建設会社です。
私は、四代目棟梁の尾上結希と申します。
かなり古くから建設業をやっているのですが、日本に古来からある木造建築を継承して、家を造っております。

いわゆる伝統構法とよばれる建築になります。
建築中の様子をよくみますと、他でよく見られる在来工法とは違う部分があることに気付かれると思います。

金物ではなく、木組みで組み合わせていくことが大きな特徴です。
詳細は、「伝統構法とは」のページをご覧いただければと思います。

この伝統構法、耐震強度に優れ、また長寿命も実績としてあるのですが、まだまだ認知度は低いと思わざるをえません。

まず、伝統構法を行なっている建設会社が非常に少ない事、つまり大工さんも少ないということになります。

では、なぜ伝統構法を行なっている建設会社が非常に少ないかとなりますと、建築確認が通常より時間がかかるということがあるのかもしれません。
そして、工場でのプレカットで材料を調達するのではなく、「ノミ」と「かんな」で木材と日々向き合っています。非常に手間がかかります。^^;
そのため採用が避けられてしまうことが多くなってしまっているのでしょう。

しかし、4世代職人大工一筋の我々にとって、このすばらしい日本伝統の建設様式を廃れさせてしまうことがどうしてもできません。
この建築の特長や魅力をみなさんに知って頂きたく、ホームページを公開することになりました。

もちろんホームページの作成は自分ではできませんが、「最新のお知らせ一覧」にて更新できる仕組みとなっているので、大工としての思いや、いま取り組んでいる現場でのことなど、自分なりに更新していこうと思っております。

どうぞ宜しくお願い致します。