交流広場完成記念に児童による壁塗りを、体験してもらいました。
今では、めっきり採用されるのが少なくなってきている土壁です。
オノウエハウスは土壁こそが、高温多湿な日本の気候にもっとも適していると考えます。
土壁には調湿作用、断熱効果が非常に高く、また耐火性にも優れています。
オノウエハウスは、現代支流の断熱材(グラスウールなど)には興味はなく、あくまでも自然素材にこだわり土壁を採用します。
この土壁は屋根替工事の際におろした屋根土を再利用したものです。ゆうに100年は経っています。近年では、廃棄してしまうのが多くなっていますが、オノウエハウスは、資源として扱います。もっともその古ささえも再利用することで土壁に粘りをもたせ、より強度が出ると考えます。子供たちに土壁の必要性を感じてもらおうとひらいたイベントです。
まず架台作ることから始めました。土台に柱をのせ、込み栓でとめる。そして柱と柱を貫で貫通させクサビで固める。少し前までは、当たり前にあった日本建築の姿です。込み栓を打つ音と子供たちの笑い声が響き渡り非常に心地よい時間を過ごせました。オノウエハウスが望む建築の姿です。
後は土壁の下地を竹で編んでいきます。私も子供のころよくこの手伝いをしました。そしていよいよ土壁をぬります。コテ板を持ちその上に土壁を乗せ、コテで塗るわけですが、そう簡単にはいきません。子供たちは思い思いに考えコテを上から下ろしてみたり、下からなで上げたり考えながら土壁塗りを、楽しんでいました。
この子供たちが大きくなり家を建てる時が来たなら、流行の住宅ではなく、木と土の家を選択してくれること
オノウエハウスは、願っております。