日曜日に、月一の座学(伝統構法勉強会)がありました。
今回は、土壁研究者の講義でして、講師は東京の金田先生です。
先生は、最初に資源の話をされ、近年急激に資源が使われ、資源の枯渇が予想される。
必ず近い未来確実に枯渇すると言われました。
世の中が、急速に発展していく一方で、そういった問題が出ています。
確かに、便利にはなっているものの比例して資源を食い尽くしてしまっている。人類にとって
非常に危険な状況である。人口増加の中で、資源をどんどん使いその果ては、飢餓による
人類滅亡にまっすぐばく進中であると・・・
政府は、省エネ住宅を推奨すべく2020年には、「高気密・高断熱住宅しか認めない」
という間違った方向へ導いています。それは高気密・高断熱住宅が悪いわけでなく
高気密・高断熱にするには、資源をいっぱい使って人工的に断熱素材などを造る。
そこが問題ではないでしょうか?
そこでわれわれ、伝統を重んじる者ができる事、それはもっと自然を活用する。
そういうことで、住宅を建てる際、自然にあるものを自然に使う。日本では、木と土の家
であろう。と考えます。
今回の勉強会では、いかに自然に断熱するか?それは置き屋根などの伝統の技術
を見直すことで。置き屋根は、天井面と屋根面の間に通風層を設け屋根からの
放射熱を建物内に取り込ませない。そういう考えで充分日本の気候に対応できるんです。
この講義は、今後大工仕事に従事していく中で非常に考え深い講義になりました。
今、尾上組が推奨している建築工法が間違っていないと確信できる一日にもなりました。