ようやく春めいてきました。
尾上組では、現在、刻み(棟上げ準備の木材加工)もおおかた終わりで
後は、仕上げ鉋かけが終わると、いよいよ棟上げです。
建て前準備は、着々と進んでおりますが、その他もろもろが遅れ気味で
建て前が少し遅れそうな感じです。
そもそも、手間暇をかけた家つくりなので、多少の遅れは想定内です。
計画から竣工までは、どんなにうまく早く行ったとしても半年は、かかります。
材料(木材)養生(自然乾燥)から入れると、一年はあっという間に過ぎてしまいます。
壁土の準備として、屋根の葺き替えをした現場の屋根土を再利用しようとしています。
100年近く屋根土(瓦を屋根にくっ付ける)の役目を終え新たに壁土として、よみがえるんです。まさにエコロジーではないでしょうか?
自然素材で作り上げるという事は、ゴミを出さないという事で、こういった再利用は
常に心がけなくてはならないと考えております。
見せかけのエコではなく本質的に物事をとらえなければならないと考えています。
自然界に存在するもの100%で作るのが理想ですね。
土壁の様子を見ていると、頻繁にカラスが寄ってきています、何をしているのか
しばらく観察してますと、土に混ざっている藁をつまんではどこかに運んでいます。
これは、カラスの巣造りの材料なんです。 たぶん・・・
カラスも家つくりをやってるんかな――?
水を足しながら、トラクターで練りもうしばらくの出番待ちといたします。