寒さがピークになる前に、土壁が施工できました。
現場は加古川なので、さほどの冷え込みはないとは思いますが、土壁やモルタル(コンクリート)は、
水分が乾燥するまでは気候に注意が必要です。
というのも、乾燥の途中に水分が凍ってしまうと土壁の耐力がなくなりバラバラと落ちてきます。
それは絶対に避けなければいけません。
半年以上も寝かせた土壁で、藁が腐り、つなぎの役目を発揮しています。
良い粘りのある土に仕上がりました。
写真の様に専用のポンプで運びます。
もちろん昔はこのようなものは、ありませんので、てったい(半人前)がバケツで運んでいたそうです。
たいへんな仕事です。 この時代に生まれた僕たちには、過酷な作業です。
おそらく一日持たないでしょう。
てったいとは呼びますが、てったいの中でも親方がおったそうで、位もかなり高かったと聞きました。
一軒の家を建築するという事はいろんな職人が携わりますので、大工棟梁としては職人の選定が大事です。
信用できる職人さんを集めてやっています。
藁は寝かしの段階で溶けてなくなっていますのでここでも藁を混ぜました。
押し切りという古い道具で藁を切ります。
古い道具は大事に取り扱わないと壊れたら直すのが大変です。
これで、乾燥するまで、しばらく現場を離れることになります。
この土壁が、呼吸する家の大要素になります。 完全健康住宅です。