築369年、伝統構法の粘り

新聞記事で見かけた、太子町は斑鳩寺の庫裏の修理工事特別公開に行ってきました。

庫裏とは僧侶達が生活する場です。

もともとは、旧保性院の本堂だったらしく、31.5M×13Mという大規模な庫裏です。

 

 

斑鳩

 

 

壁は、ほとんどなく、建具間仕切りで耐震の要素となるのは足固めと、垂れ壁である。

こういった建物は、屋根勾配が急で小屋裏が大きくなるため、屋根瓦の量も多く、また

当時は土葺きの為の土も大量に乗っています。

その為、建物自体が一定方向に傾いていますが倒れていない。

伝統構法の粘りである。

現行の基準法では、壁量計算を用いるためこういった開放的な平面は計算方法を変える必要があり

自由な設計は、なかなか難しい・・・

それは、上の写真で見られるような貫や足固めの効果が数値化されていないためではないか?

この様に、築369年も経っている建物が存在しているのは、まぎれもない事実である。

文化財であるため研究対象なので、伝統構法の強みを大きく発信していかれることを期待します。

 

 

土壁

 

 

この土壁も、大きな耐震要素である。

 

 

土壁 のれん

 

 

暖簾打ち  シュロかな?  棕櫚の木

棕櫚の木

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

さあ、帰って土壁造りだ。

 

 

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