先日、県の事業で古民家再生調査に行ってきました。
今回で二回目となり、前回は、雨漏りなどひどく、あまりいい物件ではなくて再生不可能
だったのですが、今回の物件は、違っていました。
築八十年ながら、手入れがいきとおっており、建物自体の材料も大きく、非常に
立派でありました。
尾上組は、こういった木造の古い建物の多くは、まだまだ活用できると考え
安易に解体を、進めたりしておりません。
つぶしてしまえば、ゴミになり活用できればそれまた資源なり。
伝統木構造(木)の寿命は、1000年ともいわれ、非常に長寿命です。
現に、今解体復元されている奈良の薬師寺は、築1300年です。
確かに適度なメンテナンスは必要ですが、そんな大げさなものではなく
雨漏り、虫害、湿気対策などです。伝統構法は、構造を表しとしますので
そういった欠陥も即時に発見することができます。
近年では、30年サイクルで建て替えする時代ですが、長寿命・骨太・健康
いいことずくめの伝統構法建築を絶やすことなく継承していきたいと尾上組は、
日々精進致しております。