11月に入り、早いですが、慌ただしくしております。
作業場では、姫路現場の仕上げ作業真っ最中です。
今月末には上棟致します。
伝統工法には欠かせない、車知栓・雇ホソ
木の特性や構造の知識を生かして、適正に配置いたします。
材は、最上級の 松です。
また、やってしまった。
まだまだ使えます。
一生修行・・・
建築業界では、ウッドショックやアイアンショックで打撃を受けている業者がほとんど
ではないでしょうか?
尾上組では少ないものの影響はございます。
そこで肝心なのは仕入れです。
まずは、良質材(松)をご覧ください。
赤身のみ、というより白太は切り取りました。
1/3位は虫食いで使えない状態でしたので・・・
赤身部は虫食い被害には合わなので長持ちするでしょう。
100年後を見据えて・・・
脂分が豊富で伝統工法に重要な木の粘りは保証済みです。
レアケースではありますが、市場ではこのような材が出てきます。
在庫で持っていたのですが、ようやく出番。
良い材料を、安価で仕入れるのは工務店の必須努力だと考えております。
これだけ材料が高騰すると、その影響はお客さんの見積もりに反映しますので
この努力は怠ってはならない重要な作業です。
落穂ひろいならぬ、落藁ひろい
壁土に投入します。
今年も、早や10月になってしまいました。
この2年間、コロナで経済は大打撃に見舞われていますが、尾上組では
何とか、ぼちぼちと、やっております。
建築業界では、ウッドショックが発生し、木材の品薄・高騰が起きています。
幸いにも、伝統構法建築には大きな作用はございませんが、その他金属なども
日に日に上がっていくので、多少の価格変更が発生しそうです。
この影響は、無差別に行われるので、受け入れるほか仕方ないのか・・・
そんな中、作業場では、刻み中盤です。
大きな地棟を台持ち継の̪仕口で刻んでいきます。
今回、大方の部分を、彼に担わせています。
数えてみると、はや6年、もう見習いとは言えぬようになりました。
毎度のことではありますが、作業場見学できますので、ご興味のある方は連絡ください。
090-2352-5465 四代目 尾上まで。
秋晴れの良き日に、地鎮祭を執り行いました。
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毎度のことですが、新築工事に伴っては、この地鎮祭は必須です。
伝統・在来に関係なく、土地の神様へのご挨拶とでも言いましょうか。
広大な土地に、どっしりとした平屋建が年内には、上棟予定です。
もちろん、木組みと土壁で造る伝統構法石場建て。
施主様の、ご厚意により現場見学可能でございます。
四方に杭を打ち込み、笹をくくり付けます。
御幣を付けて準備完了
滞りなく、完了いたしました。
さて、ご近所では間もなく、稲刈りの時期で、早い品種は、もう刈り取りが始まっています。
黄金色に輝く稲穂
秋の風景でございます。
花粉症(イネ)の方はご注意ください。
私の鼻センサーはビンビン来てます。
近年に無い長雨が続き、ようやく上がったかと思いきや、猛暑の夏に戻ってしまいました。
再度、熱中症に警戒中です。
尾上組では、姫路現場の刻み準備が進んでいます。
まずは、模型づくりから
今回は、弟子の大田作です。
墨付けをする前に、模型を造ることで、頭の中に実物空間を把握できます。
1/10サイズではありますが、模型が出来れば、実物サイズも同じこと。
架構に問題がないかも確認します。
手間はかかりますが、大事な工程です。
伝統大工には分厚い設計図書は必要ではなく、上の板(かんばんいた)一枚で家造りが可能です。
この伝統も受け継いでおります。
地鎮祭の鍬と鋤
大田作。
まだまだ暑い日は続きますが、季節は進んでいます。
稲穂が出てました。
豊作祈念
不動産取引の際に処分依頼された植物たち。
このまま産廃に、出すことはためらうので、行先を、探しています。
生き生きとした生命力を感じます。
鮮やかな緑色に感じるものなのか?
冬の枯葉にはない高揚感。(僕には・・・)
何か笑っているような・・・
人も一緒で、上を向いて、笑顔で、過去を振り向かず。
そういう生き方をしたい。
なんだか、いつも植物たちを見ていると、癒しだとか、勇気だとか、もらっています。
この小さな植物も、世の中の役に立っているのは皆さんご承知の通りで。
生きてるうちは、人間に必要な酸素をだし、枯れても土に還り良質土壌を形成します。
僕には基本的単純なことしかわからないけど、世の中すべてのものが何かの一端を担い
役に立たなければこの美しい世界は成り立たない。
さて、自分には何ができるのだろうか?
とりあえず、鉢から地下植えに変えてみた。
しかし、雨がやまないですねー
異常気象?
数千年単位でみると、どうなのかわからないが・・・
豪雨災害が多発してます。
地球の悲鳴が聞こえてくるような感じがして不気味です。