以前から興味があった、置き屋根の葺き替え工事をしています。
これは、蔵などに多く使われる手法で、屋根と天井の間に土を乗せ断熱効果
を発揮させています。
何度か、この仕事は経験していますがやはり、魅力のある施工方法です。
自然素材にこだわるのであればこういった仕様になるでしょう。
当時は、現在のグラスウールなどの人工的に作られた断熱材は無いので
土を乗せたんだと思いますが、先人の知恵と言いますか工夫されています。
土と瓦の間には風が吹き抜ける空間があり夏の日差しによってあっためられた
熱気が溜まらないようになっています。
現在でいう空気層なのでしょう。こういった先人の知恵は現在にも多く応用されています。
スカイツリーなんかは、五重塔の造りを真似ているそうです。
尾上組では、流行に流されず伝統を重んじながら、仕事に努めております。
この置き屋根工法はぜひ取り入れていきたい断熱方法で効果はおおいに期待できます。
以前より気になっていました、
先人の知恵:「置屋根工法」のご紹介ありがとうございます。
主に、蔵造り・「土蔵」つくり時の断念、防火(耐火)、見栄えなどに優れた工法だと思います。
そこで、知りたい事があります。よろしければ、教えていただきたいのですが。
①屋根の土の下は、板張りでしょうか?②屋根に乗せる(塗り込む)土の厚みは何センチくらいでしょうか?
矢野様
問い合わせありがとうございます。
回答いたします。
➀屋根瓦は空葺き(桟掛け)なので土ではなく野地板です。
➁僕の施工例では、屋根に土は上がっていませんが、厚いほうが好ましいと思います。
壁と同じくらい。(尾上組の標準壁厚は70ミリ)でどうでしょうか?