朝、晩は過ごしやすくなりましたので、夏の終わりでしょうか?
伝統構法の刻み加工が始まりました。
在来工法とは違い伝統構法で建築するには、この「刻み」作業が必要で僕の中の大工仕事で
一番重要と考えている工程です。
在来工法では、プレカットと呼ばれるオートメーションで部材が加工されていきます。
材料が機械の中に吸い込まれ、出てきたときには、出来あがっているという現状です。
スピードはとんでもなく速く、精度も高いのでしょうか?
しかし、機械が出来る仕事は、限界があるのでは?と思っています。
伝統構法(刻みのできる大工)は、経験と実力をフルに使います。
金物や、筋違は、耐力を数字ではじけるのですが、伝統構法による仕口などの加工は、計算できる
ものではありません。
耐震等級という結果を求めると、ギリギリ 1 といった所でしょうか?
そもそも耐震等級なんかを伝統構法建築に当てはめる方がナンセンス。
伝統構法の特徴である柔構造を無視しています。
建物の硬さを重要としていて、硬い伝統構法など存在しません。
しなやかに揺れなければ、地震大国日本で、耐えしのげないのではないでしょうか?
特に伝統構法場建てに関しては、建物と地面が滑りそのことで免震構造になるのです。
そんなことはお構いなしに、役所は伝統構法建築を縛り付け(規制がハード)ています。
この現状を何とかしない事には、伝統構法は潰されかねません。
微力ながら、何とか抵抗していますが、個人では何ともふがいないです。
誰か僕に賛同される方の連絡をお待ちします。