随分と、過ごしやすくなってきました。
尾上組での米つくりも、収穫を待つのみとなりました。
代掻き・田植えを終え、間もなく黄金の穂が垂れます。
無農薬と言うだけの、値打ちですが・・・
日本の若者の米離れもあり、農家さんは危機的な状況で、米値も採算の取れない程です。
僕は、よく、個人で米つくりをしている人に、なんで損をしてまで米を作るか聞きます。
いまは、結構、農業法人などが増え、農業で採算が取れるようになったのかもしれませんが
田舎の、個人農家(兼業)は、仕事の空き(週末など)で耕作されています。
ただ、やはり機械に頼ることが多い今日ですので、機械代などの事を考えると、到底
採算は、取れません。なにしろ大変です。勝手に草は伸びますし・・・
赤字覚悟で、お米を作っている状況です。
しかし、そんな人から帰ってくる返答は、みんな、「安心だから・作る楽しみだよ」 こんな答えです。
先祖代々、受け渡されてきた農地でありますし、なかなか手放せないのが現状でもあるでしょうか?
いま日本人が欲しているのはこの「安心」ではないでしょうか?
安心=心の豊かさ と仮定すると・・・
僕はいつも思うのですが、大きなスケールで考えて
日本の農業・漁業・林業がもっと活性することで日本人の豊かさが取り戻せはしないかな?
せちがない世の中になって、些細なことで人が傷付けあうニュースが毎日のように起こっている
のはなぜでしょうか?
日本人が持っていた心の豊かさが、減ってきてしまったせいではないでしょうか?
それは四季のある日本が持っている自然の豊かさを実感することで解消できないのかな?
山に入って、深呼吸したことを思い出してください。何ともすがすがしい気持ちになりませんでしたか?
川の音を、目と耳で感じられたとき、何とも言えない、心が洗われたような感覚になりませんでしたか?
自然は、心を豊かにする力を持っています。
忙しい毎日の中ですが、自然なものに触れてほしいと、いつも思います。
そんな思いもあり、「築」 も立上げの原因になっています。
ぼくたち、それを提供できる者が、率先して、自然素材の良さを伝えることを実践しなくてはいけません。
台風の暴風にも耐えながら、頑張っています、大きく実れ・・・