新伝統構法 建前え

  久しぶりの建前えです。

 今回は、工期・予算的に土壁無し

 悲しいばかりです。

 日本建築は、やはり木と土を多用しなければいけないと考えます。

 木は、見た目に柔らかく・美しい、使いようでは力強く・たくましく。

 土壁を施工することで、調湿効果・断熱効果が高く、防火性にも優れています。

 
尾上組

差し鴨居

建築基準法順守

  土壁を施工しないといっても、木組みは変わりません。

  金物は使わず、差し鴨居で制震効果。

  建築基準法順守の為、筋違いは、入れました。

 存在感

 
  中の仕上がりは、真壁で左官仕上げ(ボード下地)の予定です。

  

 

木漏れ日

 

いよいよ春が近ずいてきました。

今日なんかは、汗ばむくらいで、日影が恋しかったです。

一服中にふと木陰に入ると、何と涼しいこと・・・・

小枝がさわやかに揺れそんな音さえも、涼しさを演出しています。

さわさわ

 

 

春が過ぎ夏本番では、こんなことも言っておられないかも?

現在、花粉対策に奮闘中です。

見学会

 

構造見学会開催します。

 

3月2・3日

10時から16時です。

寒い中ですが、是非お越しください。

 

太陽光発電

 平成24年7月より太陽光発電の全量買い取り制度が、国土交通省より導入され

我が家でも、この制度を利用し、大屋根全面に太陽光パネルを設置しました。

全量買取制度

通常は、余剰電力(お家の電気をまかない余った電気)を電力会社が、買い取るのですが、

全量買い取り制度を利用するには、10kw以上の設備投資が必要となります。

幸い我が家は、屋根面が東西に向いており、全面に乗せることが出来ましたので16kw

大容量の太陽光パネルを設置することができたのです。

 この制度の特徴は、20年間固定買取(1kw=42円)ということです。

概算で、10年で投資回収して残りの10年を収入にするということです。

 よく元がとれるのか?と聞かれますが、最近では、あらゆる企業が、先を争って

太陽光発電事業に取り組んでおります。ソフトバンクが、早くにメガソーラーとか言って

世間をにぎわせた事を記憶しております。

 現在、太陽光発電は、少し辛めに見ても、投資金額の約、倍位は、手元に帰ってくる

のではないでしょうか。もちろん私も今年からなので、20年後の結果は確実なもの

ではありませんが、世の中の流れ的にもおおむね合っていると思います

 また儲かる儲からないもありますが、原発問題・Cо2削減などエコロジーが

叫ばれるなか、国を挙げて自然エネルギーを活用するという事は、必要不可欠だと思います。

 私が、もう一つ気に入ったのは、太陽光パネルを設置することによって、(屋根の場合)

大きな断熱効果が期待できるという事です。

ひとによっては、体感温度で10℃という人もいらっしゃいました。

これは、大げさかもしれませんが、クーラー無で寝れるかな?と期待しております。

これもまた省エネにつながる訳です。

 しかし、この制度は今年(平成25年)の3月中までです。

来年度は、見直されるため、国土交通省のさじ加減となる訳です。

今や、太陽光発電は、ブームでもありますので施工業者の数も半端なく増えています。

中には、悪徳と呼ばれる業者も存在すると聞きます。

 太陽光発電導入を考えている方は、慎重に業者選びをして下さい。

新年会

 
  新年あけましておめでとうございます。

  今年もよろしくお願いします。

 先日福崎町・商工会合同の新年会に参加してきました。

商工会

 いろんな話の中で、景気が上向きしつつあるという話が、多かったです。

 政権が代わり、過ごしやすい世の中になる事の期待からでしょうか?

 今年も良い年になります様に祈っております。

仕事納め

  
    今年も、今日で仕事納めでとなりました。

 今年は、大きな一歩を、歩みだした気がします。

 それは、9月にNPO法人伝統木構造の会の全国セミナーが、この兵庫県で

 開催されたこともあり、いろんなことにチャレンジしてきたからです。

 12月には、間口10メートルもある大空間をオール四寸角で構築しました。

大空間

オール四寸角

太柄打ち

  この案件は、オノウエハウスの大きな挑戦でした。

 この案件は、伝統木構造の会の増田会長考案の、組梁構法を参考にしました。

 また、いかに小さな材料で、いかに大きな空間を造れるか?

 そういうコンセプトで取り組んでおります。

  今年は、こういうことで非常に有意義な年となりました。

 また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

   それでは、よいお年を・・・

建込み開始

  本日から、建込み予定だったのですが、あいにくの天気で明日へ順延です。

先行足場

四寸角

一寸貫

 21日(金)に棟を上げます。

 初めての構法なので、少々時間が、かかりそうです。

 天気にも邪魔をされておりますが、何とか間に合うでしょうか?

 現場は、オノウエハウスの南側です。

 見学会をする予定にしております。

手刻み中盤戦

     とうとう寒くなってきました。

   オノウエハウスは 現在、刻み真っ最中です。

   あと2週間もすれば、棟上げに取り掛かります。

   間に合うか、微妙な状況ですが?

   追っかけ
   

   桁行き方向が、15Mいうこともあり、材を継いでいかなければいかなくて、

   追っかけ加工が半端なく多いのでなかなかペースが、上がらないです。

    しかし、この刻みの工程が1番大切と考えておりますので、手を抜くことはできない。

   というのは、材と材の接点は、金具を使わないことで、ひきつけあう効果を出さなくては

   いけなのです。

   これは、プレカットでは、できない技術であり、職人の経験なのです。

   機械に負けてはいられないと頑張っております。

   興味のある方は、工場を、覗いてください。

  

木造り。

  とうとう寒くなってきました。

 といっても年々暖かくなっては来ています。

 私の子供の時でも、霜柱が立ち、耳にしもやけを、作っている子がいましたが。

 現在では、そのような姿は、みうけられませんね。

 
 さて、オノウエハウスでは、現在、木造り作業中です。

 木造りとは、製材した材木から、規定寸法に仕上げていく作業です。

 墨付けの前の工程です。

直角2面

 
 少し前に、2面の直角カンナを設置したので大体の木造りは、1人でできます。

 これがなかった頃は、2人でやるのですが、なかなかうまくはいかなかったです。

 2面があれば、安全に作業できます。

 材木を削れば当然、削りかすが出ます。

プレーナー

  なにかに活用できないか?

 そんなことを考えて5年・・・  いまだ答え出ず。

 
 仕方なく、今は、焼却炉で処分しています。

記念市

 今日は、四国高知県まで材木の市場へ、買い出しです。

市場

 材種は、99%が、桧でほとんどが造作材でした。

 最近は、こういった無垢の材料は、とんとでなくなったと聞きます。

 機械化に押され無垢の木を扱える職人(大工)は、どんどん減ってきている。

 また、建築のあり方も良い材は必要とされず安価な材が出回ります。

 それもそのはずで、構造材を覆い隠してしまう。そんな建築ばかりだからです。

 長寿命な建築を目指すなら、やはり材料にはこだわる必要が出てきます。

 無垢の材には、大自然の力が、つまっています。何十年とたっても、鉋を一回かけると

 木の香りが、出てきて、傷がいっても、たくましささえ漂わしてくれます。

 新建材では、味わえない感覚です。

 しかし、町の材木店もどんどん姿を、消しつつあります。

 物流の根本の、こういった市場から元気にならないことには、活気つきません。

 僕たち伝統を愛し、また受け継ぐ使命を背負っている者も、今のこういった現状を

 なんとか、打破しなければと悪戦苦闘の最中です。

 オノウエハウスでは、木の魅力を伝えたく、小規模ながら年に1・2回、木の見える家の

 見学会をしてきています。

 その際には、掲示さしていただきます。ぜひ御、来場ください。