タイコ梁の造り方伝授

台風一過とはならず、蒸し暑さ継続中です。

この台風は思いのほか、被害は少ないように感じましたが、西日本大水害の経験や安部総理が

警戒を呼び掛けていた事もあったのか?

やはり準備をしていれば、被害も最小限にとどまるのかな?

想定外の災害には人間は歯が立たないけど、災害に備えることは非常に重要です。

 

さて、尾上組では、次の刻みの真っ最中です。

墨付けが大方終わり、残すは梁のみとなり、久しぶりに丸太梁をタイコにすりました。

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

不慣れなので、チェーンソーで補助しながら、チョンナ(木の上に乗っている曲がった道具)で

はつっていきます。

昔は、鉞(金太郎が担いでいるやつ)で豪快にはつっていましたが、今は製材機で一瞬に

加工できますので、そういった道具は必要ではなく、触る機会も少ないので、安全なチョンナで

やっています。

 

 

伝統工法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

仕上にも使える道具ではありますが、やはり不慣れで見栄えが悪いので、鉋で仕上げます。

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

こんな感じで完成。

タイコにする意味として、墨付けのしやすさや、見栄えの良さ(丸太だとログに見える)などあるが

梁組の噛み合いから見ると、タイコにすった材を組む方が強靭でなないかと思います。

昔からやっていることを当たり前にやっていますが、やる意味を考えるのも重要だと思っています。

意味のないことは、昔の人もしていませんが、時代に合った伝統構法(現代道具はフル活用)を

やっていきたいと思っています。

 

工場見学大歓迎です。     090-2352-5465   尾上まで。

 

さて、名塩現場の様子です。

 

 

土壁

 

 

土壁

 

 

伝統工法

 

 

土壁

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

竹木舞が大分進んで、来月6日から荒壁(発酵土)の施工に入ります。

こちらも、見学希望者の方は、連絡ください。

100年前は当然の様にあった風景です。

 

 

 

風景に溶け込む伝統構法の家 上棟

灼熱の炎天下の中、また一つ伝統構法建築の棟が上がりました。

上棟の写真を順番に見てください。

 

 

石場建て

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法 石場建て

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

こんな感じで、三日を費やして、ようやく棟が上がります。

おそらく、在来工法では、屋根も壁も一日で出来るでしょうが、伝統構法はそうはいきません。

こういった手間暇をかけることで、100年先にも、どっしりと佇む事が約束できます。

今回は、伝統構法に精通した、大工仲間の応援もあり、予定よりはるかに早く出来ました。

伊藤君、初棟梁でしたが、一つのミスもなく、完璧な上棟式でした。

もう僕の出番はないかも・・・

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

 

一服

 

 

一服時のこれは、効果絶大です。

やっぱり夏は、かき氷に限りますね~~~

こんな感じで、3月までやってまーす。  興味のある方は見学してください。

 

 

ふのりで紙巻 昔は家族総出でやってました。 現在復活中

炎天下の基礎工事が、終わりまして、仕上げ段階です。

土壁を施工するので汚れ防止と、長期工期に備えて、日焼け止の意味もあります。

クラフト紙をふのり(海藻)で巻いていきます。

 

 

伝統工法

 

 

30分ほど炊いて、ふのり(海藻)を溶かします。

程よい接着の糊が出来上がります。

それを、紙に塗って、木に巻いていきます。

この作業をする大工さんも、極めて少なくなっているでしょう。

手間がかかりますので・・・

 

伝統構法

 

 

手間をかける意味があると思っております。

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

こんな感じで、尾上組にとっては、ごく普通の光景ですが世間では絶滅しかけています。

先人の教えと、継承を使命としておりますので、簡略化ができない作業か?

そんな中で、新しい試みや、新しい木工機械などを導入しながら、出来るだけコストを抑えた

伝統工法建築の実現を日々模索しながらやっております。

 

この案件は、名塩ですが、建て方を月末から行う予定となっております。

真剣に伝統構法建築をお考えの方の見学を歓迎致します。

 

見学希望の方は、ご連絡ください。

℡   090‐2352‐5465    四代目 尾上まで。

 

 

 

独自製法の棚板造り

今日は、休日返上で棚板造り。

いつも通り、接着剤なしの無垢板です。

幅400㎜なので、一枚板では、反りや割れの危険があるので、二枚の剥ぎ合わせです。

 

伝統構法

 

 

出来上がりは、こんな感じ。

 

 

伝統構法

 

 

伝統工法

 

 

伝統工法

 

 

各材料に、溝を掘って堅木を差し込みます。

 

 

蜜蝋ワックス

 

 

組み込むと、蜜蝋ワックスの出番です。

この蜜蝋は、近所の養蜂家にお願いして特別に作ってもらっています。

 

 

伝統工法

 

 

このやり方は、手間がかかりますが、気に入っています。

 

 

伝統構法

 

 

4時半の、日の出。

雲一つなく、今日も暑くなりそう・・・

皆さん体には、ご自愛くださいませ。

 

 

 

妖怪列伝

朝から、蒸し暑~~~

散歩するにも、木陰があるところ良いと思い、わが町福崎町は「鈴の森神社」に行ってきました。

陽が高くなると、日射に耐えられないので

 

7時出発

 

 

草屋根

 

 

やはり木陰に入ると、心地よいマイナスイオン・・・

写真は、カラーベストの上に天然のコケが生えています。

見事な草屋根―――。

青々したコケが最高に爽快です。

 

 

柳田國男

 

 

柳田國男生家

日本一小さい家らしい???

 

妖怪

 

妖怪

 

 

新しい妖怪発見

行政も観光に力が入っておりますので、是非、福崎町にお立ち寄りください。

隣には、特産品である、もち麦商品を取り扱った、「もち麦の館」で一服できます。

 

 

福﨑

 

 

妖怪

 

 

福﨑

 

 

後この神社は、学問成就として、有名だそうです・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

刻み加工中盤

梅雨の中休みか?

今日は天気も良く湿度が低い感じがする・・・

日本の暑さは、高温なだけでなく、何と言っても湿度である。

 

暑さのことを考えると、毎度20年前に、ラスベガスに行ったのを思い出します。

砂漠地帯で気温は毎日40度を軽く超えていました。

しかし、不快感はなく、汗もかかない。

これは、間違いなく湿度の問題なのでしょう。

相当、低かったと思われます。

なので、日本でも、湿度が低ければ、さほど不快ではないかもしれない。

 

そういう課題を考えると、住宅でも調湿作用のある素材でと考えざるを得ない。

日本での住宅のあり方として

①調湿効果のある自然素材で造る(土壁)

②暑い日差しを遮る深い軒。

③幾度の地震に耐えれる柔軟な構造(伝統構法石場建て)

④土に還るもので造る(環境問題)

⑤風景に溶け込むことができる外観

などが必須であって欲しい。

 

 

さて、作業場では、名塩現場の刻みが中盤です。

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

現場はこんな感じです。

 

 

DSC_2231

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

土地を造成し、間もなく基礎工事を着工します。

 

 

 

自然素材の効果

facebookで、見かけた記事

 

自然素材

 

 

腐敗環境の違いか?・・・・

雑菌、病原菌、害虫は死んだ物しか食べないらしい。

何故家がすぐ腐れるのか?

人が病気になりやすくなるのか?

環境で決まると思われます。

 

と、書き込まれています。

 

自然素材の持つ「未知なる力」でしょう・・・

 

F☆☆☆☆なんて自慢げに言ってる人達、意識改革の時期が来てるぞ!

 

具体的には分からないが、これが現実である。

 

やっぱり、新建材を使うのはやめよう・・・

 

 

 

荒壁仕上げ

前から興味があったギャラリーに行ってきました。

淡路の瓦屋さんで、大栄瓦さん

そこのギャラリーは、有名な左官屋さんが土壁を施しています。

 

 

土 壁

 

これは室内です。

荒壁のむき出しの荒々しい仕上ですが、土の表情が良くわかります。

欠点は、触ればポロポロ落ちるところ・・・

しかし、ひび割れや藁の凹凸などで、自然観全開  何とも言えない風合い。

 

 

大栄瓦

 

 

コースター作り体験をして帰ってきました。

まったりした時間が過ごせましたので、淡路のおすすめスポットでございます。

 

 

無公害塗料

無公害塗料だそうです。

 

ウッドロングエコ

 

 

ロングエコ

 

 

防腐剤ではなく保護材と書いてます。

無塗装の場合より2.2倍の長寿命・・・

これは、設計士さん指定の塗料ですが、素人でも塗れるのが良いですね。

それと塗り直しが不要と言います。

木材が、月日を経過するとともに風合いが出てくるのが特徴のようで・・・  なるほど・・・

 

 

人畜無害な塗料

 

 

無公害

 

 

伝統

 

 

エコ

 

 

ここから、経年変化するとのこと。

まあ~いろんな塗料が、ございます。

 

縁側

 

現場が変わりました。

 

伝統

 

 

50年前位か?

建物は極めて良好で虫害・腐食は、ほぼありません。

家主さんの、日頃の手入れが見て取れます。

 

 

石場建て

 

 

敷居の引き寄せ栓もしっかり入って、先人大工の仕事ぶりが伺えます。

僕たち、現代大工も50年後・100年後に見られて恥ずかしくない仕事をしなければと

痛感しました。

畳下地板の、尺五寸もある幅広は、初めて見ました。

 

 

大工の技

 

 

この様な仕事が施されていれば、敷居の取替えや床の張り替えがスムーズに行えます。

そもそも、敷居は摩耗していくものでありますので、取替の事も考慮するのが基本であった。

巾木にも、目地が入っていました。  素敵です・・・