1/10模型

   模型を造りました。

これは、1/10のサイズですが、実物となれば、短辺が10M 長辺は15Mになります。

壮大なスケールです。

これは、すべて4寸角(120mm角)で構成されます。

これから、実物の製作に入るのですが、ただいま準備中です。

屋根は、草屋根(芝生など)にして見たいと思っています。

4寸角という一定の材料(小さな材)で構成するのが、コンセプトになります。

1/10

実物

構造美

小屋組み

  来年、春までには、完成させたいと思っています。

秋の実り収穫

  朝・晩が涼しくなり、夏も終わり、いよいよ実りの秋です。

 オノウエハウスは、米農家でもあります。

秋の収穫

 作物というのは、非常に正直ですね。

 水が、少なければ枯れてしまうし、ほおっておけば虫がつきます。

 大切に育てないといけません。

 今年は、少し日照りに負けてしまって収穫は、少な目です。

 農家も組織化が進み営農組合や、株式会社などができ、農地を手放す人が多くなっている

 聞きます。

 やはり、米の値段がさがり、農家として、成り立たなくなっているようです。

 また、日本人の米離れも大きな打撃になっています。

 みなさん、安心・安全な日本のお米(ごはん)をもっとたべませんか?
 
 米の収穫が終われば、例年のごとく播州秋祭りが、行われます。

 そもそも、秋祭りは、米の豊作を祈願して執り行われるものですが、現代では、米の収穫の

 方が早くなってしまっています。

 これも温暖化の影響でしょうか?

 しかし、毎年米が実ると思い出します

   「 実るほど こうべをたれる 稲穂かな 」

 わたしも、謙虚に生きていきたいです。 

 季節の変わり目、体調には十分気を付けて過ごしてください。

 

伝統木構造の会 全国セミナー

  昨日、伝統木構造の会主催の全国セミナーが開かれました。

 毎年、各県持ち回りで、総会ならびにセミナーが開催されています。

 今年は、私が所属する兵庫支部の担当です。

 何か月もの準備期間を経て、とうとうその日がやってきました。

 快晴の中、姫路城をバックにする大手前公園という場所だったので、非常にたくさんの

 人出で有意義な時間を、過ごせました。

 
      

 若手の地元大工が伝統的な技術を披露しました。

  伝統

匠

 私は、縮小模型を展示しました。

 この模型は当会の増田会長の設計提案で私なりに工夫をしたものです。

 材料は、少なく、細いのですが、触ってみると非常にしっかりとしています。

 小さな材でも大きな空間を造れるという証です。

噂の人

  
  先日ある人に会いに山形まで足を運びました。

 伝統木構造の会の大工棟梁剣持氏でした。

 剣持棟梁は、卓越した伝統技術で建築をされる有名な大工さんです。

 私にとって見習うところ満載でありました。

 現場見学をしていくうちに剣持棟梁の大工である誇りまた使命感など刺激的に

 痛感いたしました。  自分が恥ずかしくなるほどでした。

 
   剣持棟梁の作品 NPO木の建築大賞受賞

ど迫力の木組み

     この建物は、山形にある小学校です。

 構造は非常に複雑で、釘・金物などにまったく頼らないまさに伝統工法である。

 尺五寸(45㎝)もある柱にいくつもの方杖が差し込み形成されていました。

 木と木が絶妙に支え合い大空間なのにずしんとした落着きが漂っています。

 写真では、何度と見ていましたが、実物の存在感は別格です。

 並の大工では、理解できない仕事です。

 小学校など大規模な建物を木造で作るという地元住民の決定にも驚きました。

  山形まで十時間の長旅の価値ありです。

 

 

猛暑日

 
    7月も終わりに近ずきいかがお過ごしでしょうか?

 外仕事の方、暑中お見舞い申し上げます。

 例年のごとく、いや毎年・毎年、暑くなっているように感じます。

 ニュースでも、毎日のように熱中症の話題があがりますね。気を付けましょう。

   さて、前回に少し触れましたが、伝統木構造の会のイベントの件ですが

 以下のように決定しております。

   一般の方むけには、

     9月2日(日)
    9時~  姫路城見学 案内人:西村吉一氏
    10時~ 伝統工法の世界(一般公開) 大手前公園
    12時~ 昼食 播磨B級グルメ  大手前公園
    13時~ 国宝 浄土寺見学
         現地解散

 なお見学には参加申し込みが必要です。(締切あり)

   興味のある方は、ご一報を。

  
     
     

 

 

お堂が完成しました。

   夏真っ最中。暑くてたまりません。

 春先から取り組んでいたお堂が完成し、このほど竣工式が執り行われました。

 このお堂は、築100年のものを取り壊し建て替えしたものです。

 以前のお堂は造りが少し雑でずいぶんと傾いていました。

 石場立て

石場建て
 
 復元工事というものの、この先200年300年と後世に残すよう最大限の工夫

 凝らしています。

石場建て

  というのも、こういった伝統的な建物は筋違いなどに頼ることはなく、

 通し貫・足固め・桁固め、など、代々伝承されてきた技術で建築されています。

 もちろん金具・ボルトなどは使用することは、ありません。

 しかし、社寺・仏閣だけの建築技術では、ありません。

  オノウエハウスは、この様な伝統的な技法・技術で民家を建てています。

 30年住宅の時代の中、本来の日本建築の良さを追求し、また広めていきたいと

 努力しています。

  来る9月1・2日には、姫路の三の丸広場にて、伝統木構造の会のイベント

 が行われます。おって掲示しますが、興味のある方は、ぜひ足を運んでください

 よろしくお願いします。 

 

木材の短所

  木は、非常に対応年数が長く、日本建築は木造が適しているのですが、

 木材にも、短所があります。

 
   ・湿気に弱い

   ・虫害を受けやすい

   ・燃える

  住宅を維持していくには、こういった課題をクリアしていかなければいけませ  
 ん。

 火災には、土壁で対応できます。

 シロアリなど虫害を防ぐには、やはり風通しを良くし湿気をためないことです。

  先日、修繕の依頼がありました。

 床下にもぐってみると、柱の根元が湿気により腐食して3ミリ程沈下してます。

沈下修正

 比較的、早く発見できたのですが、これをほっておいては、沈下は進行するばか

 りです。

 そこで今回の案件では、まず柱の根継をして、換気をするための換気口を

 設けることとしています。

  家を維持していくには、やはりこのような状況に対応していかなければ

 いけません。

  床下だけでなく、雨漏り・水漏れなど、異常を早く発見し、修繕すること

 が、必要です。

  言うまでもなく、家は大切な財産です。

 注意深く、この大切な財産を観察してみてください。

  

石場立て伝統工法

   先日、小雨の降る中でしたが、日本古来の石場立て伝統工法で建前をしてきました。

   近所の、お堂です。  

      基礎は、柱の下には延石。
          束の下には束石。

石場立て

  日本建築の真髄  地震が来ても石の上ですべり免震効果を発揮します。

  地震大国の日本では、昔は皆この石場立て工法だったのです。

  オノウエハウスは、この石場立て伝統工法建築を継承する数少ない工務店です。

  柱立

骨組み

  伝統工法は、筋違を入れないため、貫や足固めなど仕口を多用します。

  もっとも足固めこそが重要と私は、考えます。

足固め

  
  今回初めて採用した足固めです。

  長年にわたり地震・台風など災害に耐えるには,こういう工夫が必要です。

 構造美

総桧造り

  伝統工法建築は構造を表しとするため、柱・梁・垂木・鴨居など大工仕事が

  随所に出てきます。今回は、総桧造りで見た目も非常に美しいです。

  今月中には,仕上がる予定です。

雑草魂

  

   うっとうしい梅雨の季節が近付き,私も含め外仕事は,大変ですね。

 この前、犬の散歩をしていたんですが、たくましい姿に思わず写真を撮ってしまいました

 アスファルトから芽を出した雑草です。

 一ヶ月ほど前にアスファルト舗装されたのですが・・・

アスファルト

        アスファルトですよ!!!

 陽も当たらないところから、しかもアスファルトを突き抜けて。

  
    まさに、雑草魂です。

 少し前、道路から大根が生えて日本中にニュースで流れていたのを思い出しました。

 たしか名前もついてました。 「大ちゃん」 だったか?

 私自身こういう姿を見るとなんだか励まされているような気がします。

 何事も前向きにとらえ、日々精進していこう。

  雑草に喝を入れられました。

 

 

 

 

 

大工の仕事

   刻み仕事が始まりました。

墨付け

刻み

 刻みと言うのは,プレカット(コンピューター制御)で骨組みを加工するのではなく

 大工による手加工で材木を加工し,棟上げ(建前)までの準備をすることです。

 現在は、プレカット(コンピューター制御)加工が、当たり前で90%を軽く超えています。

   では、なぜ、プレカット(コンター制御)が多いのか?

 それは、やはり第一は、値段の安さが上げられます。

 また、最近の建築は工期が短く2.3ヶ月ほどで、引渡までしてしまいます。

 そういうことを考えると、プレカット(コンピューター制御)が、支流になるのは、

 当然の流れかもしれません。

  と言うのも、プレカット(コンピューター制御)は、刻み加工を1軒(40坪)あたり

 一日で加工してしまいます。

 オノウエハウスは1軒(40坪)なら、二ヶ月は掛かります。

   なぜ、オノウエハウスはこの刻みの作業に手間を掛けるのか?

刻み

 私たち、オノウエハウスは、この刻みの作業こそが大工の本来の仕事と考えます。

 プレカット(コンピューター制御)では、まねの出来ない仕事です。

   「より長寿命な家」 と考えると,木組みによる骨組みが重要となり、

 材木と材木とを吟味しながら適材適所に配置し、またその材木の特性を活かさなければい

 けません。

  やはり、ここでは人間の経験が物を言うのです。

 コンピューターは正確ですぐれているが、さすがに大工の目には、かなわない。

  材木も人間も同じで、その固体のもつ「癖」があるのです。

 集成材とは違い、無垢(自然)の材は、曲がります。痩せます。太ります。

  その曲がり(癖)を利用するのです。

 柱のように垂直に立つ材は、そうでもないのですが、横架材は、水平になるので

 重力により、横に加重がかかります。

 木の曲がりが下向きだったらどうなるでしょう?

 本来の木の曲がり(癖)が下向きでそれに加えて重力がかかってしまう。

      非常に悪い条件です。

 重力(加重)に逆らうように、材木を使うということです。

  まさに、適材適所です。

 こういったことが、大工の経験、プレカット(コンピューター制御)では、出来ません。

  たしかに、プレカット(コンピューター制御)のような、単価では出来ませんが、

 家は大きな財産ですので、価値ある家を建てていただきたい。

  
  オノウエハウスは、手刻みに「こだわり」をもち、日々努力を重ねております。