長期優良住宅??

 最近、長期優良住宅と言うフレーズを、よく耳にされると思います。

 そこで、長期優良住宅とは、いったいどんなものなのか?

   と、思いませんか?

  国土交通省の、基本方針は、

 「いい物を、作って、きちんと手入れして、長く大切に使う」

  ごもっともです。

 戦後、焼け野原になった日本は、夜露をしのぐ為,急速に住宅が建ちました。

 復興に向け良いも悪いも1日も速く。

 こういった背景の中、住宅はプレハブ化に突入。

  と言うのが現実でしょう。

       速く出来上がったものは、速く壊れる。

       手間隙を掛けたものは,長く使える。

 住宅30年寿命の時代の中,やっと,住宅の価値に耳を傾ける時がきました。

 オノウエハウスでは、以前からいかに,長持ちする家を、と、取り組んでおります。

 長寿命を考えると、やはり人工的なものに頼るより,自然のものを自然に使う。

 そこに、たどり着きませんか?

       人工的に速く作ったものは、速く壊れる。

       長く自然に育ったものは、長く使える。

 住宅に関していえば、無垢材(天然木)を使えば長く使えるということなのです。

 構造に関しても、木と鉄(相性が悪い)を使えば長く持たないんです。

 なぜなら、鉄は、木のもつ水分で、錆びてしまうからです。

 これで、長寿命といえますか?

 伝統木構造というのは、木組みによる住宅。

 歴史が、語るように木組み(伝統工法住宅)の建物は、長寿命ではありませんか?

 何百年と存在するじゃありませんか。

 手間隙を掛けた住宅は、長持ちするのです。

 ところが、国は伝統工法住宅を長期優良住宅に認定しようとしない。

      なぜ?

      なぜ?

      なぜ? 
 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

植物の生命力

    
    先日、山に入ってきました。

  森が、生きているのが、よく分かります。

  太陽に向かってまっすぐ、すくすくと成長する植物たち。

  誰に教えられることもなく。

   ところが、これは、あくまでも好条件な立地の場合である。

  山には、南向き・北向き、また西・東と方向によって、まったく違った育ち方をしていま 
  した。

   北側になんか入りますと、陽が入らず、ジメジメとしており、まっすぐ・すくすく伸  
  びた様な木は、1本として、ありません。 

   なにか不気味な印象さえ与えられます。

   そんな中で、生まれた木(植物は移動することが出来ません)は、一生懸命に生きてい
 
  ます。

   崖に生えた木なんかは、横に出たかと思えば、そこから、光を求め、たくましく伸び  
  るのです。

   変木  

    生命の力強さを痛感します。

   こういった木は、材木としては使いにくく、敬遠されがちですが、こういった木でし

  か出来ないこともあります。

 隅木

   悪条件(植物にとって)の立地(環境)でも懸命に生きる。 そんな精神を教わりまし  
  た。

   植物・動物(人間)は、共通していますね。

   また、こういった材木も使ってあげれるよう建築に携わって行きたいと考えます。

完成見学会のお知らせ

   
         こだわりの家見学会

 来る3月31日・4月1日加古川で完成見学会が、施主様のご好意で開催できる運びとなりました

  近日、写真公開します。

 建物のつくりは、新伝統工法(建築基準法に準じた伝統工法)で、木と土にとことんこだわっ

 ています。

  新建材を極力避け、自然と共にたたずむ完全健康住宅です。

 見学希望者受付中・・・・・tel 0790-22-6577 尾上組有限会社 まで

     現場で、お会いしましょう。

雑誌に掲載されます。

     
 
       オノウエハウスの紹介記事が掲載されることになりました。

  4月20日より、3ヶ月間、姫路信用金庫が発行する スマイル と言う小冊子に

  伝統工法で建てる家オノウエハウスが掲載されます。  姫信の窓口に置かれるそうです。

    目に付かれましたら、ぜひ手にとって目を通してもらえたら幸いです。

先代の仕事

  
 オノウエハウスは、私で四代目となりますが、先日、福崎町にある、お寺の住職から

電話があり、本堂の屋根替えをしているとのこと。

 そこで、解体中 棟札がでてきた。そこには、尾上組1代目の名が刻まれていました。

             約90年前の物です。

先代 

 弊社の実績は、100年を超えており、初代は、神社・仏閣などを手掛けており、

公共事業も、幅広くやっていたと聞きます。 また住み込みのお弟子さんも何人かいたそうです。

 先代の仕事を拝見し、100年の実績を体感し、何か考え深いものを、感じました。

 オノウエハウスは、今でも、上棟式をする際は、こういった棟札を造り、小屋裏に

飾ります。100年、200年ともつ住宅を手掛け、また、屋根替え・修繕などで、こういった

棟札を発見してもらえることを考えると、大工としての誇り、またそういったつながりを

感じます。

 私自身も,後世に残る住宅を、と、日々勉強中です。 今後ともよろしくお願いします。

耐震性の確認

  最近、急に寒くなり、外仕事が、辛くなってきました。
今年は大寒などといわれ、近年になく冷え込むとのことですが、新春に向け前進あるのみ
で、がんばっております。

 さて、オノウエハウスでは、動的耐震診断システムにより、建物の耐震性能の把握

に努めております。

  弊社の案件では、新築・増築・リフォームなどにおいては、この動的耐震診断システムを

活用して、最適な工事を着工できることを、目指しております。

 
        新築物件では・・・・・・建物のバランス

 建物には、固有の特性(固有周期)があり、それを測定することで建物の弱点(柔らかい面)

が判明します。その弱点(柔らかい面)を克服することで、建物全体のバランスを整える事

が可能になります。これは、非常に大切なことで、バランスが悪いことで、弱い面につられ

て、強い面にも被害が及ぶからです。

        リフォーム物件では・・・・壁配置の検討

 リフォームでは、既存壁を撤去して、間取りを変更することがあります。

壁を取ることは工事自体は、簡単なのですが、それによって建物にどうゆう影響を与える

のかが、重要になってきます。思い通りの間取りになっても、建物を弱くさせては駄目。

 とくにリフォームでは、この動的耐震診断システムを活用することで、よりよい

リフォームが可能になります。

    オノウエハウスでは、この動的耐震診断システムにより建物をよりよい物に
 することに、努めてまいります。

 

地盤調査認定試験

  先日、年1回の地盤調査の調査員認定試験http://www.vic-ltd.co.jp/があり、

東京(御茶ノ水)まで出張してきました。

液状化対策 
  
 この試験への参加者は、年々増えつつあります。

 最近では、東北の地震での液状化災害などで、建築主には、地盤に対する不安もあるせいか

地盤調査依頼が増つずけているとのことです。

 また、近年では、地盤調査は建築工事の必須になりつつあるでしょう。

 確かに、地震が来たとき地盤の状態により、建物に地震力が加わるパワーが格段に違ってきま

す。建物の造り(硬いか、柔らかいか)によっても大きく変わります。

    硬い建物には、   柔らかい地盤

    固い地盤には、   柔らかい建物

      が最善の相性です。

 いくら、強い(硬い)住宅を、建てようとも、地盤との相性が悪ければ、地震による

被害は、大きくなってしまうのです。

 住宅(家)を、建築するとき、建物と地盤は、総合的に配慮しないといけません。

 オノウエハウスでは、このような問題に対し、地盤には、表面波地盤調査

建物には、動的耐震診断と言うように、いかに住宅(家)を長持ちさせるかという事に

取り組んでおります。

 家を建てるということは、こういった事も慎重に考える必要があります。

    

古民家再生中です。

          
                  現場は、鳥取県八頭郡智頭町
 
茅葺き 

沈下修正

      茅葺きの建物で、40年前に移築されたものです。

根がらみ

  全体を大きな角材で強固にかためて持ち上げるお仕事です。
 
 梁は太く、くねくねと曲がっています。全体は、囲炉裏で燻されて真っ黒になっています。

 まことに風情があります。

 冬はちょっと寒いでしょうが、たくましさを感じます。

 こういった建物を触れて大工冥利に尽きるとはこのことでしょうか。

 ジャッキアップ 

    一箇所持ち上げるのも、非常に手間の掛かる作業です。

   現実には民家としてではなく、みたき園と言う山菜料理のお店です。

 茅葺きの他に、杉のきの皮を屋根、壁に施した棟がいくつかあります。

  私も、小さいころこのみたき園に何度か連れて行ってもらいました。

 川も流れていて、ヤマメ釣りも楽しみました。ほんまにええとこです。

 みなさんも一度立ち寄られてはいかがですか。  店開きは春頃だそうです。

製材所って魅力あるねー

        今日近所の製材所に行ってきました。

製材所 

  近年こういった製材所は、究極に減りつつあります。
 製材所は、すごく魅力があるんです。背丈ほどある大木を帯鋸が活きよいよく走っていくのです。
 大木が見る見るうちに規定寸法に製材されていきます。すごい迫力です。
 現在の住宅は、こういった無垢の素材は、新建材に押され採用頻度が減っています。

             なぜ?

  木材は、生きています。そのため、ねじたり割れたり、無垢の材料を扱うのは、ある程度
 経験が必要になります。  そんな経験が無くても家が建ってしまうのが問題なのかなー?
 まして、製材職人は、木を見る目が非常に大きく関係してきます。挽き方によっては木を殺してしまうのです。
 きわめて難しい仕事です。

背丈ほどある帯鋸 
  >職人
 
       楠の大丸太を四寸(120ミリ)にスライスするのです。

 四寸 

  こういった木は、製材してすぐに使えるわけではない。
 まだまだ、1年以上は、陰干ししなければいけません。
 こういった暇を掛けてこそ魅力のある住宅が、出来上がるんです。家一軒に何十人もの建築職人が
 たずさわる。  まさに木組みは人組みだと思います。

       ついでに、栗の木も製材してもらいました。

職人技 

職人芸 

 これは、土台(120ミリ×100ミリ)に使います。僕は、1本しか取れないと思っていましたが
 製材所の社長は、2本は取れるって。  結果3本も取れました。  僕に見る目は無かったみたいです。
  職人ってのはすばらしい仕事です。  僕はもっと精進しないと駄目みたいです。