神社の墨付け

7月も中盤に入り、気温もグングン上昇中です。

今朝のニュースでは、沖縄より北海道の方が気温が高かったとのこと。

でも、これは珍しいことではないとのことでした。異常気象なのかと思いましたがそうでもないのか?

何を言っても、自然には逆らえないので、身を任せて耐えしのごう。

 

尾上組では、現在、隣町の小さな神社を刻んでいます。

民家と違って、材料(吉野産桧)のランクが高い。 値段も高い。  仕方ない。

 

伝統構法石場立

 

赤見の通った、やさしそうな木目。

 

伝統構法石場建て

 

 

 

 

年輪もしっかり詰まっております。

 

 

 

 

伝統構法石場立

 

 

背割り(表面に割れを出さない)が入っていま

すが、やはり使いにくい。

 

 

 

 

 

伝統構法石場建て

 

 

伝統構法石場建て

 

 

原寸図を書いてやっております。

 

 

伝統構法石場建て

 

 

驚いたのは、この破風板です。

材木やさんが、自信を持っていたのを思い出しました。

幅500㎜以上ありますが、裏まで無節でした。  のこ入れるのが怖い。

 

 

伝統構法石場建て

 

こういう材料は、今後使う事はないのかな~・・・

 

 

 

 

 

竹木舞

棟上げから、三週間 ようやく竹木舞(土壁下地)まで出来ました。

今では極端に土壁を施工することが減り、省エネ住宅などと高気密な家が支流になっていますが

尾上組は、時代の波に逆らいながら頑なに木と土で造る伝統構法の家を建てています。

気密性・断熱性を上げて息苦しい家にならないのでしょうか?

と、いつも疑問を抱いています。室内空気はどうなのでしょうか?健康に住めるのでしょうか?

2020年には、省エネ法が完全施行されるそうで、僕たちがやっている伝統構法にも、あてはめられれば

不必要なことをせざるを得ない状況に追いやられます。何より住み手が求めていません。

土に帰らないもので造って、省エネ住宅って言ってしまうのか?

30年後には、ほとんど産業廃棄物になっちゃうんじゃない?・・・・・・・

悲しい世の中になっていくんだね。 見直すべきではないのかな?

なんて思っております。

 


伝統構法 竹木舞

 

 

 

伝統構法

 

 

 

伝統構法

 

 

 

伝統構法

軒の話

尼崎現場の軒が出来ました。

現在の在来工法の多くは、予算削減なのか?軒が浅く僕には違和感があります。

日本人の美意識の中には、文金高島田の様に屋根を大きく見せるのが美しいと聞いたことがある。

お寺などは、そのことを象徴しているのではないか?

また軒の深さによって、建物のバランスだけでなく、日射の取り込み等も決まってきます。

最近では、切妻が多くなってきたものの、「大工と雀は軒下で泣く」この言葉の様に軒廻りの仕事は

楽ではないが面白い。出来上がったものを毎日下から見上げ上手くいったことや反省点

を次回につなげていく。毎回100点とはいかないが、進歩して行くのは重要だと考えています。

伝統を重んじながらも、日々新しいことに挑戦していかなければ発展は有りませんので・・・

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

今回は久しぶりに、流れが長かったので、垂木を継ぎました。

台持ち継です。ほとんど見えないところもしっかりやっていきます。

 

 

 

 

 

 

上棟しました。

伝統構法で造る尼崎の家  上棟しました。

初日、まさかの梅雨入り。

予想通り、雨が降り中止となりましたが、翌日以降一滴の雨もなく上棟でき屋根も出来ました。

 

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

伝統構法

 

 

羊毛断熱

 

 

遮熱シート 空気層

 

 

伝統構法

 

 

土壁+羊毛断熱(屋根は200㎜)で自然素材へのこだわり。

屋根には、空気層(80㎜)を設け夏の熱気を室内に入れないようにします。

置き屋根の役目を果たしてくれるか?

 

見学希望の方、連絡ください。   ℡ 090‐2352‐5465  四代目 尾上まで。

 

尾上組農業部  米造り 

今年も、田んぼに水が入り、田植えの時期が来ました。

この地域では、池の水なので、水が落ちると一斉に代かき(水が抜けないように田植えの準備)が始まります。

 

 

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米の値段が下がる中、機械代や肥料代、人件費などを考慮したら、採算は合いませんが安心・安全

を求めると、自らの手で造らなければならない。

いつまで続けれるか・・・・・

 

 

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快晴の中、自然の空気をいっぱい吸って

リフレッシュできました。

 

 

 

 

 

 

 

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今年も、稲作の量は9反(2700坪・9000㎡)

広大な面積です。

 

 

 

 

 

 

 

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我が家も自然エネルギーの活用

太陽光発電は、この時期が最高に

効率が良い。

しかし、間もなく梅雨入りですので

休憩がちになりますが・・・

 

 

 

最近、思います。

晩になると、寒いくらい涼しい。

そうなのです。田んぼに水を張ることで、打ち水効果が発生してるのです。

夜、窓を開けて寝てると風邪ひきますよ。

まぁ カエルの大合唱でも寝れませんけど・・・

 

田舎の風物詩とでも言いますのでしょうか?

 

 

地盤補強工事

尾上組では、初めての経験です。

軟弱地盤の為、地盤補強工事に着手しました。

 

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この工法は、ハイスピード工法と言う、砕石杭です。

支持層近くまでオーガで掘削し砕石を入れながら締固めていきます。

 

 

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砕石杭は、地震で折れることもなく、天然石なので、人体・環境に無害であることが良い。

自然素材で、リサイクルも可能と言うのも、特徴です。

棟上げが遅れますが、来週から基礎工事に取り掛かります。

 

 

 

礎石

尼崎現場の礎石が届きました。

 

 

石場立

 

 

石場立

 

試行錯誤しながら、この形状にしています。

玉石をスライスして天端を出しています。

 

 

 

 

 

石場立

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石場立て伝統構法建築では、コンクリートの立上げ基礎がなく礎石の上に乗っているだけ。

建物と地面は拘束されておらず、地震時には限界まで耐えた後、建物が礎石の上で動き出す。

これこそが、伝統構法の真髄、石場建ての免震になる訳でございます。

 

 

石場立

 

 

石場立

 

 

一見、自由すぎて、大丈夫かなと思われるかもしれないが、石場建ての免震効果は、古い歴史が

実証してくれています。

尾上組では、この構法が世界に誇れる建築工法であると確信し、これからも推し進めていこうと

企んでおります。

 

 

 

 

大きな座卓で団欒

施主さんと市場でテーブル材を見に行きました。

そこに、並べてあったのを一目ぼれ。。。

巾70㎝ 長さ4M の地松。  厚みは10㎝ありました。

 

面だし(天端を真っ直ぐする)の加工に苦労しましたが上手く言った感じです。

 

面だし

 

 

面だし

 

 

かんな

 

 

座卓

 

 

かんな

 

 

座卓

 

 

運ぶのに二人で必死のパッチだったので目方100㎏はありそうです。

蜜蝋を塗って完成です。

 

 

わが町 福﨑町

 

尾上組の所在する町、福崎町の観光と言えば今は、やっぱり、天狗。

 

 

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勉強中なのか?

勤勉な天狗です。

福崎町で言えば、柳田國男先生(民俗学)の生誕の地でも有名であります。

生家は今も現存しており、茅葺のもちろん伝統木造住宅です。

 

 

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今、この近くの神社の床改装工事を行ており、気候も最高で桜が満開で・・・

今年は、花見をするタイミングを失ってしまった。

 

数年前に、それもこの近くでお堂を建てたのもあります。

 

 

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今の様子

建具の腰板のひずみ以外は問題なし

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竣工時の写真です。

 

 

 

 

 

 

もう一つ観光で、押しているのが今ブームのもちむぎ。

TVでも話題で、けっこう流行っている模様です。

「もちむぎの館」というレストランも立ち並んでいるので是非お立ち寄りを・・・

 

 

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まだあります。

現在改修中の、鈴ノ森神社は学問の神様で有名で受験生の祈願祭なども行われています。

勉強に自信のない方はここで神頼みしてみてはいかがでしょうか?

 

 

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最後に、福崎町の妖怪たちを紹介します。

 

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今年度は間もなく終わります、商工会青年部の部長を務めバタバタ忙しくしましたが

福﨑の魅力を再確認できるきっかけとなって、記念の年となりました。

 

 

 

 

刻み

尼崎の家 刻み(大工がノミや、のこぎりで加工する)間もなく終了。

刻みが終われば、基礎(石場建て)に取り掛かります。

 

いま日本の建築の、おそらく95%以上はプレカットと言われる機械加工で、大工の技術を無くしても

家が建つ時代です。尾上組ではプレカットの実績はなく、大工が作る手造りの家を手がけています。

プレカットをしない理由として、「木の特性を考慮してない事」・「金物を多用すること」・

「高温乾燥材を使用すること」・「集成材が支流なこと」・「先人大工の功績を無視していること」。

気に入らない事が多いから・・・

伝統構法建築が万人受けするとは考えていませんが、家は機械が作るのではなく大工が造るのです。

手間・暇がかかりますが、後世にゴミを残さない「気持ちのいい家」を約束いたします。

 

 

伝統構法 刻み

 

 

伝統構法 刻み

 

 

伝統構法 刻み

 

 

伝統構法 刻み

 

 

伝統構法 刻み

 

 

ボール盤

 

 

このボール盤は最高に働きます。角鑿が、かわいそうなくらい。

 

 

薪ストーブ

 

 

薪ストーブ(焼却炉兼用)の役目もこれで最終になるか・・・

 

 

伝統構法 刻み

 

 

後は、仕上げて、養生して、サラシまいて、棟上げします。